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制作こぼれ話

『戦争映画100選』の大激戦!(歴史群像100号)

奥深き戦争映画の魅力をご堪能あれ!

今回取り上げた作品の一部。ちなみにソフトは編集担当者の私物なので、現行のパッケージと違うものもある。

『歴史群像』は発売中の2010年4月号で創刊100号という大きな節目を迎えることができました。これもひとえに読者の皆様の支えがあってのこと。これからもスタッフ一同、充実した紙面づくりに邁進して参る所存でございますのでよろしくお引き立てのほどを。
 というわけで、100号では号数に因んで『戦争映画100選』という企画にチャレンジしてみました。
 実は50号のときにも戦争映画企画をやっていて、戦争映画全般についてその魅力を探求してみたのですが、今回は作品を濃密に網羅するという観点から戦域を「第二次大戦の欧州とその周辺」として作品をチョイス。本誌編集スタッフはもちろん、執筆陣にも作品を選んでもらいました。戦前・戦後に起きた事件・紛争などを扱った作品や「第二次大戦の勃発に少なからぬ影響を与えた」「出来事の背景に大戦による直接的・間接的な影響がある」ものも選んでいます。
 1人10タイトル前後でリストアップしていただきましたが、多くのスタッフ・執筆者に選ばれたメジャー作品もあれば、日本未公開のレアな作品も少なからず。100タイトルという数にもかかわらず、意外にも70タイトルほどはすんなり決まっています。実は編集担当がDVDなどの市販メディアで所有している作品が100選中の8割ほどにのぼり、テレビの日本語吹き替え版かリバイバル上映館でしか古い作品を見る機会がなかった時代(1970年代まで)に比べて、いい世の中(?)になったものだと改めて感心した次第です。
 巻末コミックを手がけて下さっている吉原昌宏さんに、戦争映画の思い出について「映画が作品作りの参考になっていたりすることはありますか?」と伺ってみたところ、「子供時代からアクション映画、特に戦争映画と西部劇が好きで見まくっていました。60~70年代はもちろんビデオはありませんでしたが、テレビでしょっちゅうやっていましたから。いわゆる戦史モノより、特殊技能を持ったグループの隠密作戦とか、そういうものが好みです。子供の頃から見続けているので、特定の映画が自分の作品の参考になるというより、もう戦争映画&西部劇は自分にとって血肉になっていますね」とのこと。共感する方もいらっしゃるのでは?(ちなみに編集部スタッフは、おそらく全員が吉原さんと「同じ眼」をしてるはず)。
 なお、今回の記事では初めての試みとして戦争映画を、作品の舞台となった場所、および期間から選べるように、地図と年表にプロットし、番号で検索できるようにしてみました。今回選んだ作品に限ってですが、例えば「ノルマンディー上陸作戦後のフランス」という地域と期間に作品が集中しているなど、いろいろな発見がありました。史実における劇的な戦いや事件は、やはり映画のテーマになりやすいようです。
 記事の冒頭でも書いていますが、今回の100選は「ベスト」ではなく『歴史群像』スタッフと執筆者の「We LOVE」です。読者の皆さんの映画鑑賞の参考になれば幸いです。


※本誌の110ページの『白バラの祈り』の作品データに一部誤りがございました。
正しくは以下のとおりです。お詫びして訂正いたします。

「白バラの祈り~ゾフィー・ショル 最期の日々~」
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ、双日株式会社、朝日新聞社
販売元:BIG TIME ENTERTAINMEN

(文=熊右衛門尉)