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制作こぼれ話

「戦国の城」取材道中記(歴史群像92号)

川中島城塞群のパノラマ写真をゲットせよ!

鷲尾城の登城口でお気楽ポーズを決めるスタッフ。このあと厳しい山登りがあるとも知らず…。

ひたすら山道を行く。同一人物とは思えない憔悴ぶりが、背中から伝わってきます。

妻女山の展望台から撮影中。立派な案内図が設置されているにもかかわらず、砲兵将校のノリで、持参した地図を意地でも手放さないスタッフ。

 90号こぼれ話「戦国の城イラスト制作秘話」は、おかげさまで多くの反響を頂戴しました。復元イラストの世界の一端に触れ、歴史の奥深さをご堪能いただければ編集部として何よりの喜びです。
 さて、今回は「戦国の城」シリーズ第二弾として、現地写真の撮影取材にスポットを当ててみました。92号のタイトルは「川中島城塞群」、というわけで城塞群を一望できるパノラマ写真を撮ることが最重要ミッションとなりました。
 日照時間の関係で撮影を早く始める必要があり、集合は東京駅に朝6時。寝ぼけ眼のまま新幹線に乗り込み、目ざすは長野駅。到着と同時にレンタカーに搭乗し、川中島の古戦場へ急行しました。
 体力の配分を考え、まずは山城のパーツ撮影のため鷲尾城跡へ。比高150メートル程度なのでさほど高くはありませんが、登城路が急斜面になっており侮れません。日ごろ運動不足なスタッフにとっては尚更で、うつむきながら歩を進める顔は“厳しい”を通り越して、すっかり無表情に…。その鷲尾城ですが、執筆/監修をお願いした三島正之氏にお薦めされただけあって、石垣の保存状態がとても良く、特徴的な“布目積み”を撮影することができました。
 元気なうちに山城を片づけ、次はパノラマ写真のために妻女山へ。上杉軍が布陣したと伝わる妻女山は、有名スポットとあって乗用車で訪れることが可能で、展望台も設置されております。早速カメラを三脚に据えてパノラマ撮影。快晴にも恵まれ、首尾は上々です。展望台からは八幡原のみならず、武田軍が入城した海津城(松代城)も望むことができます。今度は逆に海津城から妻女山を見てみようということになり、再び移動…。
 この他にも、上杉軍の渡河ポイントとされる雨宮の渡し、八幡原史跡公園、大峰城跡(残念ながら施設閉鎖のため立ち入り不可)など、川中島周辺を駆け回った一日でした。雑誌に掲載されている写真は、ほんの一部に過ぎません。
 今回の取材は山城攻略が少なかったので比較的余裕がありましたが、また機会があれば「地獄の山登り編」でお会いしましょう。

鷲尾城から眼下に屋代田圃を望む。矢印の小山は屋代城跡。略奪を行う上杉軍刈田部隊の姿を妄想しながらの撮影でした。

(文=藤四郎)