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制作こぼれ話

編集部レポート
大河ドラマ『風林火山』ついに川中島合戦に突入!(歴史群像85号)

ドラマ撮影ロケに密着

信玄の山のような存在感と、謙信の片手で手綱を捌きながらの突撃に注目。

前夜からスタッフ総出で設営した武田の本陣を川岸から。

千曲川を挟んだ向こう側に、上杉軍がいる設定です。

 去る8月10日、大河ドラマ『風林火山』(NHK総合(日)午後8:00~8:45)のクライマックスとなる「川中島の戦い」のロケが長野市で行われました。取材が許されたのは第一次川中島の戦いで武田・上杉両軍が千曲川を挟み対陣する中、長尾景虎(上杉謙信)が川辺まで馬を寄せて武田本陣を望むシーン(第39回「龍虎激突」9月30日放送)。
 収録現場は実際の合戦場にも程近い、千曲川と犀川の合流点近く。灼熱の炎天下、流れ旗を支える竹が折れるほどの強風に砂塵が舞う中、30人のエキストラが武田の本陣を固めました。川を挟んでいるとはいえ、床机に座した武田晴信(信玄)が景虎と初の直接対面を果たし、山本勘助は宿敵の存在を改めて確信するという、ドラマ上の大事なシーンです。この回では上杉の軍師・宇佐美定満と、武田の軍師・勘助の手の読み合いや、突飛な行動を起こして結果的に第一次川中島の戦いを引き分けに持ち込むことになる老年の諸角虎定の想いなど、ドラマならではの見どころが盛りだくさんです。
 最後の大規模ロケとなる7月31日から8月10日の長野ロケでは、川中島の合戦シーンを一気に撮影。長和町の牧場で大規模な合戦シーンを収録したほか、頼山陽の漢詩『川中島』で有名な政虎(景虎から改名)の「鞭声粛々夜河を渡る」シーンや、信玄と謙信(政虎)の一騎討ち、勘助の壮絶な討ち死にシーンなど、最終回(12月9日放送)近くの名シーンも収録しました。
 さて、この『風林火山』で話題のひとつが、謙信のキャラクターです。この決戦に臨む足元も、ほかの武将が草履で固めているのに対し、革靴のようなハイカラな装束。演出によると、「質実剛健というイメージがある謙信だが、所持品などを調べると舶来物などが多く、最先端のものを好む織田信長のような側面もあったのではないか」という想定で謙信像をつくり上げたそうです。
 新しいイメージの登場人物を、史実と比べながら楽しむのも良いかもしれません。

(文=門脇弥沙)

雑兵役のエキストラの方たちが2、3人で協力して紐を結び、装束を調える姿が各所で見られました。

左から晴信役の市川亀次郎さん、勘助役の内野聖陽さん、そしてなぜか武田の本陣に出現した形の景虎役のGacktさん、宇佐美役の緒方拳さん。ちなみに史実に沿うべく、市川さんと内野さんは剃髪したとか。