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制作こぼれ話

日本のヒストリカルイベント (歴史群像138号)

イベント参加者を乗せたM3ハーフトラックの試乗会。会場内の周回コースを軽快に走行していました。

M3ハーフトラックは、運転室から後のボディ形状がベースとなったM16自走対空砲と異なるため全て造り直されています。M2重機関銃を搭載する銃座も新たに製作され、軽量化のためアルミ板を加工したそうです。

 本誌136号でアメリカのWWⅡヒストリカルイベントを紹介しましたが、今回は日本でも行われているヒストリカルイベントの一つを紹介しましょう。
 今号の誌面では掲載していませんが、6月4日~5日、群馬県嬬恋村の浅間サーキットを会場に、ミリタリーイベントが開催されました。このイベントは、「ミリタリービークル&ヒストリカルゲームMVG2016」(以下、MVG)という屋外で開催されるミリタリーイベントです。2003年に「MVGフェスティバル」として第1回が開催されてから2014年まで、山梨県内で不定期に開催されてきました。
 イベントの内容は、軍用車(Military Vehicle)とヒストリカルゲームを中心に、リビングヒストリー(生活再演)展示、フリーマーケット、キャンプなどが楽しめるもので、参加に際しては、時代設定が限定されるヒストリカルゲーム以外、そのスタイル(車両やコスプレ)はミリタリー系であれば、時代や国は問わないというものです。
 また、MVGの特徴の一つ、軍用車は個人コレクターの協力により、車両は展示されるだけでなく、走行させたり、試乗体験のほか、オーナーから車両の説明を聞くこともできます。
 参加車両の中でも今回の目玉となったのは、米軍のM3ハーフトラックでした。この車両はM16対空自走砲をベースに兵員輸送型へ改装したもので、外見だけでなく駆動系もレストアされて、会場内を軽快に走行する姿は迫力あるものでした。
 主催者によれば、今回は会場を変えての準備期間の関係などから、プレ開催的になったということで、来年はより充実した内容のミリタリー総合イベントとして開催したいということです。

(文=ケミカル・ジミー)

第二次大戦時、米軍が使用した軍用オートバイ、ハーレーダビッドソンWLAと思いきや!? ヤマハXV250ピラーをベースに改造したレプリカWLAです。写真左はジープ、右はWC52ウエポンキャリア。どちらも綺麗にレストアされた実物の車両になります。 

リビングヒストリーの展示を行うドイツ軍グループ。ポンチョを連結し大小のテントを建て、キャンプもしていました。

今回のヒストリカルゲームは、1944年の西部戦線の設定で行われました。ドイツ軍側の参加者は、陸軍、空軍、親衛隊など部隊ごとに分かれて行動することになります。ゲームはサバイバルゲームと違うため、エアガン以外にモデルガンを使用する人もいました。

敵の陣地に向けてダッシュする米軍空挺部隊。ヒストリカルゲームは、戦闘を再演するため兵士を演じることも必要です。