編集後記

それでもラッパを離しませんでした!?

 去る4月19日に開催されたイベント「川中島合戦絵巻」に今年も参陣しました。84号編集後記では「雑兵から使番へ」と書きましたが、今回はナント副将ですよ、副将。まさに立身出世ですな。
 今年は新兵器として、先輩にいただいた(どんな先輩だ!)ホラ貝を持参。よく合戦シーンとかで「ブオゥブォ~」って鳴ってるやつを、どうしても自分でやりたかったんです。ところがこれが難しい…。先輩は事も無げに「カラオケボックスで練習しろ」とか言うんですが、店の監視カメラで見れば完全に不審者です。結局、満足に吹けないまま本番となってしまいました。
 当日は、ホラ貝上級者も参陣しており、実にシブイ音色を轟かせておりました。ここで引いては「漢(オトコ)」がすたる、と何の根拠もない男気が湧いた私も、気合いを込めて高らかに吹きました。
 「ぷぅ…」
 おしまい。はい、ドン引きです。それでも懲りずにやってみると、なんとかそれらしい音が。自分的には大満足でしたが、前を歩く雑兵の「なんか腹具合の悪そうな音ですね」というつぶやきがいつまでも耳に残り、甘酸っぱい気持ちになりました。来年こそはマスターしたい!

(by 藤四郎/歴史群像95号)

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