編集後記

国立国会図書館の進化

 前号より加わりました「志摩夫」です。
 最近は資料を探しに、永田町にある国立国会図書館に行くことが多くなりました。私が初めて国立国会図書館を利用したのは約20年ほど前ですが、当時は分厚い図書目録か、解像度の低いディスプレイ(単色だったような)のついた端末で希望の資料を探し出し、貸出申請書に書いて提出。受け渡し場所にある大きなディスプレイに、自分の登録番号が表示されるまで待ったのち(一度に10人ぐらいずつだったか)、列に並んで図書を受け取る、というような流れだったと記憶しています。そして、借りた資料にコピーを取りたいページがある場合は、申請書に書いてさらに約20分ほど待つことになります。ですので、2、3冊の資料を取り寄せてコピーを取るだけでも、1日作業でありました。
 それが5年ほど前には、貸出資料の検索&申請がすべてPC端末から行えるシステムに変わっており、ずいぶん楽になったものだと感じたものです。
 ところが、最近はさらにシステムが進化しており、貸出申請から資料の到着の確認まで、すべてPC端末で行えるようになっており、資料の受け取りで並ぶようなことも少なくなりました。また、国立国会図書館のウェブサイトでも、所蔵資料の検索が行えるので、あらかじめ借りたい資料のあたりをつけてから現地に赴けば、かなり短時間で目的を達成することができるようになりました。
 あと10年後にはどう進化しているか楽しみです。

(by 志摩夫/歴史群像122号)

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