編集後記

空母『赤城』艦内ツアーへようこそ

 今号の別冊付録「特製両面ポスター」はいかがだったでしょうか? 本誌ではすっかりお馴染みとなった感のあるポスター付録ですが、毎回、読者の皆様に喜んでいただけたかどうか、反響がとても気になります。
 原田敬至氏による入魂の『赤城』主要甲板CGは、「バーチャル艦内ツアー」ができることをコンセプトに、可能な限り細部まで再現することにこだわりました。烹炊所や浴場、厠(トイレ)など、乗組員の日常生活と密接にかかわる場所を見つけるのも楽しいですが、たとえば左舷前部には長官室や参謀長室、砲術長室などが集中しているので、「左舷に至近弾でも喰らったらヤバイな…」とか想像を巡らせてみるのもアリでしょう。
 一方、服部雅德氏にデータをご提供いただいた「WWⅡドイツ本土夜間防空MAP」も、服部氏がデンマークの研究者と直接やりとりされて入手した貴重なデータが満載です。一見地味な資料ですが、夜間戦闘機部隊の飛行場とレーダー基地を一枚の地図にプロットした資料は、なかなか見当たらないのではないでしょうか。編集スタッフが半泣きになりながらチェックした代物ですので、どうかスルーせずに、じっくり見てやってくださいませ……。
 次号(111号)は新年号ということで、またまた付録を二つ企画しております。一つは「歴群特製カレンダー」で、もう一つはポスターとなる予定。はたしてどんな図柄になるのか、乞うご期待……って、実はまだ詳細が決まってなかったりして?

(by 藤四郎/歴史群像110号)

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