真田氏を愛する上田の街を歩く (歴史群像137号)
第一次上田合戦では「とある地形」が運命を分けるポイントとなったようです。地図を見るのもヒントになるけれども、高低差や見える景色は現地に行って自分の目で確認してみないとわからないもの。城を歩くのは慣れていますが、合戦場を歩くのは初めての経験でした。城を歩くだけでは知り得ない戦いの姿が見えるのか? 詳しい内容は是非6月号を読んでくださいね。
街を歩いて見えたものといえば、上田市の真田愛もまた然り。
住所の看板も六文銭
バスも六文銭
マンホールも六文銭
コンビニのメニューにも六文銭おにぎりセット
ベンチも六文銭
神川には丸太の手造り六文銭
W六文銭信号機。おっと、これは違うか
夕陽をまとった雄大な上田城・南櫓
山城を「なめんなよ!」怪我をしないようにしっかり装備して行こう
「編集部の工夫! 撮影の裏側に直撃」
せっかく「制作こぼれ話」を書かせて頂いたので、普段は見ることができない編集部の撮影の裏側をこっそりご紹介します!この日、樋口左衛門尉氏は軍用の方位磁石を持参していました。その名も「レンザティック」。「シルバ」と呼ばれる一般的な方位磁石とは異なり、対象地を見つけるには便利なのだそうです。活躍の場は、米山城から上田城を見つける時にやってきました。樋口氏が取り出した地図には何やら線と数字が書いてあります。あらかじめ方角を地図に記してあるそうです。レンザティックを使って城下町を見つける。凄まじく速いです。
さらに、撮影カメラに分度器をセット。こんなカメラの姿見たことがありません。方位磁石で読み取った方角を合わせて、正確な城下の位置を撮影しているそうですよ。なんたる工夫。しかも、新兵器! 新しい方法を常に試行錯誤する姿からプロ魂を学びました。
ですが、進化し続けるプロ達も体力には逆らえません。米山城へ登る道はロープを掴んで登るほどの急斜面。登りきった時には息も絶え絶えです。やっとの思いで登りきった樋口左衛門尉氏の横で、たけ蔵氏と小平太氏が指をさして笑っていました。きっと、お二人も同じ状態だったはず。この後、砥石城から上田城までの道のりを実際に歩いたのですが、やっと上田城に到着した時は足がクタクタになっていました。この疲労感のまま命をかけた戦に挑んだ真田の兵の気持ちを思うと涙がこぼれます。真田の兵がそうだったように、編集者も体力が必要なのだなと感じました。はじめて合戦場を歩いて何を知ったのか? 第一次上田合戦の姿とは? 是非、6月号167ページの「特別レポート」も合わせてご一読ください。
米山城頂上で動けなくなった樋口左衛門尉氏
信繁の母が眠る大輪寺で御朱印GET
(文・写真=いなもと かおり)