■ユリウス暦はつらいよ
明けましておめでとうございます! 本年も『歴史群像』を何卒よろしくお願い致します。
さて、新年号恒例となった別冊付録のカレンダーですが、今年は香川元太郎先生の精緻なイラストをお借りして「戦国の城カレンダー」を作成しました。
2011年の佐竹政夫先生「日の丸の翼」にはじまり、上田毅八郎先生「帝国海軍艦艇」、上田信先生「WWⅡ戦車」と、これまでミリタリー色を前面に出してまいりましたが、今年は打って変わって「戦国時代」をテーマにしようと編集会議で決定。早速、数多ある香川先生の作品の中から絵柄を選ぶ作業が始まりました。「夏はやっぱり海賊城!」とか「大坂の陣400周年だし、大坂城は外せませんよね」とか、ここまでは楽しかったんですが……。
問題は「今日は何の日」の選定でした。「和暦」の表記をどうするか。とりあえず和暦も西暦も両方載せようと方向性が決まったものの、次に立ち塞がったのが暦の変換問題です。ご承知のとおりユリウス暦とグレゴリオ暦があり、よりによって1582年(天正10)の10月で切り換わってたりするんです。天正といえば、ちょうど戦国時代たけなわじゃないですか(苦笑)。最初は簡単に換算可能だろうとタカをくくっていたのですが、担当スタッフの小平太はじめ、半泣きになりながら年表と睨めっこしてようやく完成にこぎつけました。
戦国時代は小氷河期だったそうで、当時と現代では気温も違っていたりするんでしょうが、とりあえず有名な合戦が起こった日の季節感を少しでも味わっていただければ幸いです。
さて、新年号恒例となった別冊付録のカレンダーですが、今年は香川元太郎先生の精緻なイラストをお借りして「戦国の城カレンダー」を作成しました。
2011年の佐竹政夫先生「日の丸の翼」にはじまり、上田毅八郎先生「帝国海軍艦艇」、上田信先生「WWⅡ戦車」と、これまでミリタリー色を前面に出してまいりましたが、今年は打って変わって「戦国時代」をテーマにしようと編集会議で決定。早速、数多ある香川先生の作品の中から絵柄を選ぶ作業が始まりました。「夏はやっぱり海賊城!」とか「大坂の陣400周年だし、大坂城は外せませんよね」とか、ここまでは楽しかったんですが……。
問題は「今日は何の日」の選定でした。「和暦」の表記をどうするか。とりあえず和暦も西暦も両方載せようと方向性が決まったものの、次に立ち塞がったのが暦の変換問題です。ご承知のとおりユリウス暦とグレゴリオ暦があり、よりによって1582年(天正10)の10月で切り換わってたりするんです。天正といえば、ちょうど戦国時代たけなわじゃないですか(苦笑)。最初は簡単に換算可能だろうとタカをくくっていたのですが、担当スタッフの小平太はじめ、半泣きになりながら年表と睨めっこしてようやく完成にこぎつけました。
戦国時代は小氷河期だったそうで、当時と現代では気温も違っていたりするんでしょうが、とりあえず有名な合戦が起こった日の季節感を少しでも味わっていただければ幸いです。
(by藤四郎/歴史群像123号)