編集後記

魅力的なヨーロッパの「女性」たち

 相変わらず、「日本海軍」や「連合艦隊」は人気があります。空母や戦艦を中心とした堂々の大艦隊が、広大な太平洋を舞台に戦いを繰り広げる……。日本人にとっては、自国の海軍ということも人気の秘密でしょう。
 でも小生としては、小誌連載中の「銘艦STORY」を読んでいるうちに、ヨーロッパ諸国の海軍や艦艇にハマリ始めました。軍艦好きの小生としては(あ、好きと言うだけで詳しくないです……)、ドイツやイタリア、フランスの海軍や軍艦が、なぜか気になる。なんでだろ……。
 つらつら思うに、まず艦のスタイル。『扶桑』や『長門』などの日本海軍の戦艦だと、艦橋部分が城の天守みたいに高く見えて、これが堂々としていいなぁ、と思っていたんですが、ドイツ戦艦の『ビスマルク』などを横から見ると、なだらかな丘陵のようでシャープな感じがします。うまく言えませんが、ヨーロッパの艦艇ってなぜか、全体のバランスが絶妙なんですね。とはいっても、イギリスの『ネルソン』級のような、前部に主砲塔を三つも置いた個性的な「女性」もいますが。
 また、海戦も味があります。1939年のラプラタ沖海戦では、装甲艦『アドミラル・グラーフ・シュペー』と、イギリス海軍の重巡1隻、軽巡2隻が戦いましたが、この「装甲艦1隻VS巡洋艦3隻」という構図が萌える……、いや燃える! 大艦隊同士がぶつかるのではなく、「数騎の騎士が激しくやりあっている」感がたまらん。
 そうだ! 地中海における小規模海戦、“特集”でどうですかね、編集長!!えっ、だめですかぁ?

(by菌之介/歴史群像112号)

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