No.177~180
歴史群像 No.180 2023年8月号
~~今号の内容~~
■ 別冊付録(冊子)
アメリカ海軍 マニュアル
●“SHIP SHAPES ~ANATOMY AND TYPES OF NAVAL VESSELS”
( 復刻版+日本語訳版〈タイトル「艦艇の形状」・翻訳=宮永忠将〉)
第二次世界大戦中の1942年12月に米海軍が作成した、艦艇識別のためのマニュアルを復刻、日本語訳版と合本にした冊子。軍艦の構造、各部名称、見分け方が学べる!(付録本文64ページ)
■ 第一特集
●日米最終空母決戦 マリアナ沖海戦
日本軍痛恨の中部太平洋失陥
ソロモン戦の敗退が見え始める中、新たに策定した防衛線「絶対国防圏」。その前面の中部太平洋を早速に突破された日本は、アメリカの矛先を見極められない焦燥の中、最後の空母部隊対決へと追い込まれる…。日本海軍空母機動部隊はなぜ壊滅的敗北を喫したのか? 両海軍の一年間の動向を追い、その要因を探るとともに、最後の空母決戦の実相に迫る! (文=宮永忠将))
■ 第二特集
●徳川vs武田「十年戦争」と高天神城の攻防
家康と信玄・勝頼の存亡をかけた死闘の全貌
徳川と武田の死闘において主戦場となった遠江。その要所である高天神城では激しい争奪戦が行われた。徳川と武田の「十年戦争」はどのように推移したのか? そして3度に及んだ高天神城攻防戦の実相とは? 武田氏研究の第一人者にして、ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当する著者が、最新の知見を基に描く!(文=平山 優)
■ 第三特集
●フランス空軍史
「巨大空軍」の誕生と壊滅
ドイツ軍の電撃戦の前に敗北を喫したフランス。その空軍は、優秀な機体やドイツ軍を凌駕するほどの規模であったにもかかわらず、あっけなく敗れ去った。フランス空軍の誕生から紐解き、その敗北の原因を探る。(文=古峰文三)
■ 検証/ドキュメント
●[最新研究]西南戦争 熊本城攻防戦
【後編】段山争奪戦と熊本城の解囲
明治十年(一八七七)二月二十三日、熊本鎮台は薩軍の熊本城総攻撃を撃退。薩軍は長囲持久策に転じ、鎮台は危機に陥る。熊本城が解囲されるまでの後半の攻防を最新研究から分析する。(文=長南政義)
消えた新鋭防護巡洋艦の大捜索
●軍艦『畝傍』を探せ!
フランスで建造され、日本への回航途中、シンガポール出港後に消えた『畝傍』。失踪までの足取りと、広域で実施された一大捜索活動の経過をたどる。(文=大井昌靖)
独立ウクライナの原点
●ウクライナ・コサックとフメリニツキーの乱
1991年のソビエト連邦崩壊まで大国の支配下で苦難の歴史を歩んできたウクライナ。その民族的アイデンティティーは黒海沿岸の草原地帯から勃興した「コサック」にあった。不羈独立の「自由の民」たちの栄光と衰亡を概観する。(文=荒川佳夫)
●ある機関科将校が記した昭和海軍の断面
第四艦隊事件、高松宮との出会い、大和建造…
機関少尉着任後、海大を経て技術畑中枢に在職、軍艦設計を根底から揺るがした大遭難事件や、艦隊参謀として太平洋戦争緒戦に、また稀代の大戦艦建造に立ち会ったある海軍士官の半生記を紐解く。(文=樋口晴彦)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争
●【新章スタート!】ロシア戦役
仏露開戦への道①
1812年に始まるフランス軍のロシア侵攻。ナポレオンの運命をやがて大きく変えることになるこの大規模な戦いの背景にあったものとは?(文=佐藤俊之)
■ カラー企画
イラスト図解
●「戦闘」から見たロシア・ウクライナ戦争
ロシアによるウクライナ侵攻は、開戦から一年以上が過ぎた現在も終結の兆しが見えない。
そこで繰り広げられている熾烈な戦闘とは、いかなるものであろうか!? 両軍による市街地戦の要領から、ロシア軍が最前線に構築している強固な陣地戦の構造まで、戦闘の様相をイラスト図解で浮き彫りにする! (文・監修=坂本明)
博物館探訪!
●オランダの軍事史とナチス支配時代を知る
オランダの戦いの歴史を伝えるアムステルダムとユトレヒト近郊の軍事博物館と資料館などを紹介する。(文・写真=山崎雅弘)
■ インタビュー
空母『大鳳』でマリアナ沖海戦を体験した通信兵
●塩貝 至
二度目の志願で憧れの海軍に十五歳で入団、乗組んだ空母『大鳳』の沈没から生還し、『震洋』特攻隊で終戦を迎えた少年兵の戦い。(文=久野 潤)
■ カラー連載
【日の丸の轍】国鉄の長物無蓋貨車
●チキ1500形貨車(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【戦国の城】家康が入城し改修した小牧・長久手の戦いの本陣
●【尾張】小牧山城(文・監修=小野友記子・イラスト=香川元太郎)
【蒼空の記憶】イギリスの頼れる「汎用飛行艇」
●スーパーマリン・ウォーラス(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【縦横無尽! 世界戦史】
●ウクライナ戦争を読む (その4)攻勢のゆくえ(解説=有坂 純)
【戦士の食卓】ビルマ戦線のフーコンで配給された
●乾燥野菜の粉醤油煮(文・料理・写真=水梨由佳)
【迷宮歴史倶楽部】百年そびえる三つの塔
●針尾送信所③(絵・文=モリナガ・ヨウ)
■ COMIC 新連載 第6回
●神聖ローマ帝国 三十年戦争(宮下英樹)
[第一章]冬の王〈第六話〉皇帝軍派兵
■好評連載!
・日本100名城と武将たち 脇本城×安東愛季(文=簑輪 諒)
・負けじ魂、これぞ船乗り(文=勝目純也)
歴史群像 No.179 2023年6月号
~~今号の内容~~
■ 第一特集
「最強水雷戦隊」構築へ至る模索と苦闘
●日本海軍 駆逐艦全史
その黎明期より水雷艦艇に大きな関心を寄せた日本海軍は、国産化、強力化への試行錯誤を経て遂に世界トップクラスの駆逐艦隊を手にする。迎えた対米戦、個々の駆逐艦はよくその性能を発揮、太平洋狭しと駆け巡り善戦するが…。(文=大塚好古)
■ 第二特集
「ホーチミン・ルート」で読み解く
●ヴェトナム戦争
名高き補給路は本当に北ヴェトナムの勝利に寄与したか
ヴェトナム戦争中、 南ヴェトナムとアメリカ軍の激しい攻撃に曝されながらも、兵站補給路として人員と物資を北から南へ送り続けたホーチミン・ルート。その果たした役割と実像を検証する。(文=古峰文三)
■ 第三特集
●検証 ヒトラー暗殺計画
多様な計画はなぜ悉く失敗したのか
ヒトラーの暗殺を意図した計画は、彼が権力の座に近づいた頃から繰り返し立案・準備された。その数は42回にも及ぶとされるが、すべて未遂か失敗に終わった。これらはどんな人たちによって、なぜ計画されたのか。主なものを中心にその全貌に光を当てる。(文=山崎雅弘)
■ 検証/ドキュメント
地形から読み解く
●瀬戸内の海賊城と近代要塞
古来より西日本の海上交通の大動脈であった瀬戸内海。その海上交通路の要衝となる「瀬戸」を支配するため、中世には海賊城、近代には火砲を備えた要塞が築かれた。地形から立地と戦術との関係を読み解いていく。(文=坂井尚登)
元陸自幹部学校教官が解説!
●「機甲戦」から見たウクライナ戦争の一年
失敗と成功からわかる機甲戦の実像
強大なロシア軍に対し、ウクライナ軍は戦車を中心とした機甲戦で大きな戦果を挙げた。ウクライナ戦争で展開された二つの電撃戦から、ロシア軍の失敗とウクライナ軍の成功の要因を比較分析する。(文=葛原和三)
●[最新研究]西南戦争 熊本城攻防戦
【前編】天守焼失の謎と薩軍総攻撃の失敗
加藤清正による築城完成から270年、近代戦の舞台となった熊本城。西南戦争の緒戦となった攻防戦を徹底分析する最新研究!(文=長南政義)
●「最強の城」を考える
第2回 近世城郭における「最強」の条件
第1回「近世城郭の最強番付」では天守や高石垣を持つ「名城」の多くが番付から外れ、意外に思われた方も多かっただろう。それはなぜなのか? これらの城を個別に検証することで、近世城郭における「最強」の条件を逆説的に解明していこう――。(文・城郭写真=西股総生)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part 59
●半島戦役総集編 フランス軍の敗北
1808~14年の長期にわたりイベリア半島をめぐって戦いが繰り広げられた半島戦役はフランス無敵神話の崩壊の端緒となった。(文=佐藤俊之)
■ カラー企画
西南戦争
●熊本城攻防戦の地形分析
なぜ段山のある熊本城西側が「戦場の焦点」となったのか?
明治10年(1877)に勃発した西南戦争。その緒戦で戦われた熊本城攻防戦を立体地形図と当時撮影された古写真、古地図を用い、軍事地理学と画像学の観点から分析する。(文=長南政義)
●図説 芸予要塞
大久野島砲台群と来島砲台群
対ロシア戦争に備えた内海の要塞の全貌を、カラー図版で徹底詳解!(文=坂井尚登)
カラードキュメント
CG彩色でよみがえる!
●WWⅠ 黎明期の「陸戦の王者」たち
第一次世界大戦で登場し、陸戦における戦術に大きな変化をもたらすことになった戦車は、
英仏独でどのように開発されたのか。彩色写真とともに紹介する。(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
■ インタビュー
一〇〇式重爆「呑龍」で米艦隊体当たり攻撃に向かう
●中村 真
逓信省養成パイロットから陸軍重爆操縦士となり、フィリピンで特攻出撃、不時着して抗日ゲリラに捕らえられるも生還を果たす数奇な人生の軌跡。(文=戸津井康之)
■ カラー連載
【日の丸の轍】全装軌式と半装軌式が開発された装甲兵員輸送車
●装甲兵車(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【戦国の城】慶長の軍事的緊張の中で築かれた近世山城
●【豊後】佐伯城(文・監修=中井 均・イラスト=香川元太郎)
【蒼空の記憶】英仏両国でも評価された"凡庸なる傑作機"
●A-20ハヴォック(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【縦横無尽! 世界戦史】ウクライナ戦争を読む (その3)
●作戦術 勝利を組織するために(文・図・解説=有坂 純)
【戦士の食卓】WWⅡ、食糧配給下のイギリスで奨励された
●キャロット・スープ(文・料理・写真=水梨由佳)
【迷宮歴史倶楽部】百年そびえる三つの塔
●針尾送信所②(絵・文=モリナガ・ヨウ)
■ COMIC 新連載 第4回
●神聖ローマ帝国 三十年戦争(宮下英樹)
[第一章]冬の王〈第五話〉正義の名目
■好評連載!
・日本100名城と武将たち 金沢城×篠原一孝(文=簑輪 諒)
・負けじ魂、これぞ船乗り(文=勝目純也)
歴史群像 No.178 2023年4月号
~~今号の内容~~
■ 第一特集
●海上護衛戦
太平洋戦争において日本海軍はなぜ
シーレーン防衛に失敗したのか?
日本敗因の一つとされる米軍の通商破壊作戦。その戦いに日本海軍はどのように対応したのか。日本海軍の海上護衛の歴史と海上交通保護の失敗を、政策・組織・装備の面から徹底検証する。(文=長南政義)
■ 第二特集
毛利 vs 大友「三十年戦争」の幕開け
●関門海峡攻防戦
弘治三年(一五五七)、中国・九州七か国を支配した大内氏が滅亡。その遺領は名門・大友氏と新興勢力・毛利氏に二分され、両氏は関門海峡を挟んで熾烈な攻防戦を繰り広げた。海の視点も加えて、西国戦国史のターニングポイントを概観する。(文=山上至人)
■ 第三特集
戦間期ヨーロッパ海軍
●巡洋艦建造狂騒時代
条約下列強の静かなる戦い
戦間期、ワシントンとロンドンの二つの軍縮条約によりアメリカ・日本と牽制し合うイギリス。その隙間で速力重視艦建造に妍を競うフランス、イタリア。やがてドイツが再軍備を宣言すると、欧州・地中海ではそれぞれの思惑から、巡洋艦はさまざまな形態へと発展していく…。(文=宮永忠将)
■ 検証/ドキュメント
近代兵器製造史の断面
●日本兵器に部品互換性はあったか?
工業生産品精度についての一考察
現在はごく当然のことと認識されている同じ製品間の部品互換性。それは必ずしも近代工業と同時に生まれたのではなく、アメリカ軍需産業の生産管理下に育まれた高度な技術であった。そして日本にも伝わったその考えは、意外にもかなり早い時期から導入され根付いていく。(文=古峰文三)
会津藩の公安組織へと変質した新選組
●新選組と会津藩をめぐる情報戦
新選組は京都守護職会津侯の配下として、勤王攘夷の集団だったが、政局の変転で、尊攘派が次々と尊王討幕に転じていくと、それを阻止するべく情報活動に邁進した。(文=桐野作人)
●鳥羽伏見の戦い
幕府歩兵隊はなぜ敗れたのか
近代的な訓練を施され最新の装備も有していた幕府歩兵。鳥羽伏見の戦いにおいて薩長軍に敗北したのはなぜか。一連の戦闘から検証する。(文=樋口晴彦)
●オーストリアの第二次大戦
"合邦"を受け入れ、ドイツとして戦った国の知られざる歴史
オーストリアは「アンシュルス(合邦)」によってドイツの一部となり、前大戦に続いて再びヨーロッパを炎で包む戦争に加わった。語られることが少ない第二次大戦におけるオーストリアの足跡をたどる。(文=山崎雅弘)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part 58 半島戦役の支作戦
●カタルーニャとバレンシア[後編]
半島東部でのフランス軍とスペイン・イギリス軍の戦闘は続く。1811年8月、ナポレオンはタラゴーナ攻略の功績によって、元帥となったスーシェにバレンシア占領を命じた。(文=佐藤俊之)
■ カラー企画
未公開写真発見!
●開戦間もない柱島泊地と就役直後の戦艦『大和』
(文=編集部)
集中連載(全4回)
●「最強の城」を考える
第1回 近世城郭の最強番付
最強の城はどの城か――。お城ファンの間で議論の尽きないこのテーマに、城郭・戦国史研究家の筆者が斬りこむ! 城の本質である「軍事」の視点から最強の城の条件を考える。まずは近世の城から始めよう――。(文・城郭写真=西股総生)
日本を追い詰めた
アメリカ海軍潜水艦の戦い
太平洋戦争で日本を敗戦に導いた真の立役者は、アメリカ海軍潜水艦であった。撃沈された日本商船の6割、日本海軍艦艇の3割の戦果を担っていたのだ。対日通商破壊作戦の推移を辿るとともに、主力となったバラオ級潜水艦の細部を検証する。(文・写真=神野秀雄)
■ インタビュー
『愛宕』沈没に居合わせた若き主砲伝令員
●金井藤夫
レイテ沖海戦で旗艦『愛宕』の最期を見届け、戦後の復員輸送にも携わった伝令員の記憶。(文=勝目純也)
■ カラー連載
【戦国の城】家康が今川氏真を完全包囲!
●【遠江】掛川城攻め付城群(文・監修=加藤理文・イラスト=香川元太郎)
【日の丸の轍】陸軍主導で誕生した軍用保護自働動車
●T.G.E.-L型トラック(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【蒼空の記憶】英連邦で高い評価を得た雷撃機
●ブリストル・ボーフォート(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【縦横無尽! 世界戦史】ウクライナ戦争を読む (その2)
●「特別軍事作戦」のモデリング(文・図・解説=有坂 純)
【戦士の食卓】日中戦争において南京へと向かう前線部隊で当番兵が部隊長に供した
●野菜の煮もの(文・料理・写真=水梨由佳)
【迷宮歴史倶楽部】百年そびえる三つの塔
●針尾送信所①(絵・文=モリナガ・ヨウ)
■ COMIC 新連載 第4回
●神聖ローマ帝国 三十年戦争(宮下英樹)
第一章 冬の王 第四話 禁断の果実
■好評連載!
・日本100名城と武将たち 観音寺城×六角高頼(文=簑輪 諒)
・負けじ魂、これぞ船乗り(文=勝目純也)
・信長の独断(文=大野信長)
歴史群像 No.177 2023年2月号
~~今号の内容~~
■ 第一特集
●太平洋戦争時の日本巡洋艦
戦闘艦の中核に至る系譜と整備計画
伝統的な軽装快速艦が新たに「軽巡」として蘇ろうとするとき、日本海軍もまたその意義に気づき追従に入る。やがて大型化し準主力艦として迎える太平洋戦争。短くも燃え盛り、燃え尽きたその三十年をたどる。(文=大塚好古)
■ 第二特集
●戦国大名 徳川氏の勃興
松平一族の台頭と家康の三河平定戦
鎌倉時代以来、足利氏の一大根拠地だった三河国。その山間部の一土豪であった松平氏は16世紀に西三河の有力国衆へと成長。東西の大勢力に挟まれながらも、「第九代」当主・家康が今川家からの自立を果たし、国衆間の抗争を制して三河一国を平定する。知られざる松平氏九代と「徳川三河守」への過程を追う。本年大河ドラマ「どうする家康」を視聴される方にはぜひお読みいただきたい記事です。(文=山上至人)
■ 第三特集
●戦後日本戦車発達史
わが国の主力戦車開発は何を目指してきたのか?
米軍供与戦車、61式、74式、90式から10式戦車へ。戦後の空白期を経て始まった日本戦車の国産化。以後、時代とともに発達を遂げた国産戦車の変遷をその開発の背景とともにたどる。(文=古峰文三)
■ 検証/ドキュメント
地形と地質から読み解く
●琉球・沖縄戦史
石灰岩、グスク、反斜面陣地
古琉球時代、有力者が割拠して覇を競ったグスク時代。丘陵を巡って日米両軍が死闘を繰り広げた沖縄戦。時代は異なっても攻防の舞台となった築城と戦場は、沖縄本島の地質と地形が関係していた。「石灰岩」をキーワードにその実態を考察する。(文=坂井尚登)
根っこからわかる! 日本史の基礎講座
●第6回 氏・姓・名字の話 其之弐
変遷する名字と苗字への展開
(文=桐野作人)
●20世紀スペインの独裁者 フランコ伝
国土荒廃と安定統治、二つの相貌
内戦でドイツ、イタリアに支援されながらも第二次大戦では参戦要請をはぐらかし、米英に嫌われながらも戦後西側社会に地位を得た現代スペインの立役者フランコ。政治的安定と引き換えに圧政を敷いた軍人政治家の実像。(文=山崎雅弘)
太平洋戦争の連合軍策源地をめぐる日本海軍の戦い
●豪州本土海軍作戦
第一段作戦後の南方戦域安定のため、大本営は米豪を遮断することを企図し、オーストラリア本土に対するさまざまな作戦を実施した。オーストラリア本土への爆撃から通商破壊まで、諸作戦の実相を見る。(文=勝目純也)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part 57 半島戦役の支作戦
●カタルーニャとバレンシア[前編]
スペイン東部のカタルーニャとバレンシア。半島戦争の主戦場から離れているが、戦略的に重要な地域であり、フランス軍・イギリス軍・スペイン軍が相争う地であった。(文=佐藤俊之)
■ カラー企画
元陸上自衛隊戦車小隊長が振り返る
●61式戦車 迷彩試作記
陸上自衛隊で戦車の迷彩が正式に採用される以前の1980年代後半、戦車教導隊において行われた61式戦車を用いた迷彩塗装研究。その当事者だった筆者が当時の状況を語る。(文=葛原和三)
カラードキュメント
CG彩色でよみがえる!
マンロー効果で装甲を穿つタンクキラー
●WWⅡ歩兵携行式対戦車兵器
歩兵の対戦車戦闘能力を飛躍的に向上させた成形炸薬弾。その誕生と、第二次大戦で米英独軍が装備したそれを用いる携行式対戦車兵器を彩色写真で紹介する。(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【Cover Photo Story】
昭和9年10月
●大阪湾に仮泊中の第五戦隊
(文=編集部)
■ インタビュー
『妙高』『大和』『利根』に乗り組んだ士官
●木村 功
重巡洋艦『妙高』を皮切りに数々の艦に乗り組んだ海兵第70期最後の生き残りが語る各海戦、そしてビハール号事件の実相。(文=久野 潤)
■ カラー連載
【縦横無尽! 世界戦史】よみがえった通常戦
●ウクライナ戦争を読む (その1)
ロシア軍はぜ「弱い」のか。11の失敗の原因とは? また、ウクライナ軍の「強さ」の秘密とは? わかりやすく分析する。(文・図・解説=有坂 純)
【戦国の城】東三河進出を図る家康が占拠した境目の城
●【三河】岩略寺城(文・監修=加藤理文・イラスト=香川元太郎)
【日の丸の轍】空白期を経て開発された戦後初の国産装甲戦闘車両
●60式自走106mm無反動砲(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【蒼空の記憶】アメリカ陸軍航空隊を支えた「凡庸な傑作戦闘機」
●P-40シリーズ(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【戦士の食卓】水兵たちが英気を養う上陸休暇で食した
●ホットドッグ(文・料理・写真=水梨由佳)
■ COMIC 新連載 第3回
●神聖ローマ帝国 三十年戦争
第一章 冬の王 第三話 プラハ窓外放出事件
いよいよ事態は動き出す!(宮下英樹)
■好評連載!
・日本100名城と武将たち 仙台城×伊達政宗(簑輪 諒)
・負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)