No.125~128
歴史群像 No.128 2014年12月号
■ 第1特集
スターリンの“壮大な構想”はなぜ潰えたか
【作戦分析】ソ連軍冬季大反攻 1941~1942
1941年12月、モスクワ前面から始まったソ連軍の東部戦線全域におよぶ大反攻はなぜ失敗したのか。これまでしばしば、ヒトラーの「死守命令」によるものと説明されてきたが、はたしてそうなのか。実はソ連軍の側にこそあった攻勢失敗の諸要因をつぶさに検証していく。
■ 第2特集
滅亡の淵に立たされた“内憂と外征”の十年
島津氏の朝鮮出兵
九州制覇の目前で豊臣政権の軍門に降った島津氏。数々の矛盾を抱えたまま豊臣大名への道を歩みはじめたが、朝鮮出兵を機に、これらの矛盾は一気に御家存亡の危機へと拡大する……。“鬼島津”の苦難と死闘にまみれた10年間をたどる。
■ 第3特集
“社会主義の兄弟国”はなぜ衝突したか
中越戦争
現在、西沙諸島などの領土をめぐって対立を続ける中国とベトナム。35年前、この両者の間で、現在とはまったく異なる理由で勃発したのが中越戦争である。同じ東側陣営の“兄弟”だった両者はなぜ戦争へと至ったのか。そして中越戦争とはいかなる戦いだったのか。
■ COLOR DOCUMENT
CG彩色でよみがえる大戦期最優秀火砲
8.8(アハトアハト)の誕生と軌跡
第二次大戦時、高射砲としてはもちろん、対戦車砲としてもその名を轟かせ、連合軍将兵に恐れられた「アハトアハト」、8.8センチ砲。好評のカラー着彩写真とともに、大戦期最優秀火砲とも評される本砲の誕生から発展、そして強さの秘密に迫る。
■ その他の記事
用兵思想の混乱が生んだ方針なき戦い
日本海軍の通商破壊戦
徳川の大軍を苦しめた豊家最後の総大将
真説 大野治長
Intervew
連合艦隊の盛哀を見届けた海軍少佐
谷川清澄<後編>
【西洋戦史研究】ナポレオン戦争[PARTⅧ]
プロイセン軍壊滅
機略縦横
WWⅠ武装帆船 ゼー・アドラーの奮戦
戦前共産党を内部から破壊した男
スパイM
■ カラー企画
【TOPICS】
ガダルカナル島
71年ぶりに“日の丸艦隊”入港す!
【誌上プレビュー】
リアリティを追求した戦車戦映画
『フューリー』
【戦国の城】
朝鮮水軍を掣肘する沿岸要塞
巨済島の倭城群
【日の丸の翼】
“磁気”の眼を持つ対潜戦の新星
海軍 陸上哨戎機『東海』
【銘艦HISTORIA】
巨砲を積んだ異形の潜水艦
シュルクーフ
【歴史群像フォトギャラリー】
純粋培養された士官の卵たち
陸軍幼年学校
【戦史の名画をよむ】
シェイクスピアに材をとった伝説の戦場風景
アジャンクールの朝
【戦士の食卓】母なるロシアの味
シチー
迷宮歴史倶楽部 [モリナガ・ヨウ]114
軍港のなごりを求める旅~広島へ:1
【Topics】
古戦場探訪 石垣原合戦[山上至人]
■ 連載コミック
吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
■ 連載
戦場のミステリー
様々な“予知”
日本の迷城
越前 朝倉館
信長の独断 フルスロットル
森蘭丸と黒猫
負けじ魂、これぞ船乗り
落ち着け、新人!
新刊著者インタビュー
岡部 伸『「諜報の神様』と呼ばれた男』
ほか企画満載!
歴史群像 No.127 2014年10月号
■ 第1特集
データで読み解く母艦航空隊の死闘
【徹底分析 日米空母撃滅戦】
開戦以来、無敵を誇る日本機動部隊に対して、いまだ十分ではない装備で敢然と立ち向かったアメリカ空母部隊。戦術的勝利を得ながらも戦局を有利に導けない日本海軍を、アメリカ海軍は時に痛打し、チャンスを窺い、着々と追いつめてゆく。太平洋戦争の帰趨を決した、五つの空母対決を分析する!
■ 第2特集
西軍瓦解の要因となった“新・三本の矢”
【毛利家の関ヶ原合戦】
西軍総帥になりながらも、天下分け目の決戦で積極的な役割を果たせず、敗北した毛利家。元就以来の西国の雄は、いかに戦い、いかに敗れたのか。毛利家の抱えた問題と、その敗北の原因を追う!
■ 第3特集
中近東「100年の騒乱」を招いたトルコの参戦
【WWⅠ オスマン帝国戦史】
コーカサスの山岳地帯から、シナイ半島の砂漠まで、広大な戦域で連合国側と交戦したオスマン帝国(トルコ)。すでに衰退期にありながら開戦に踏み切ったトルコの敗北は、現代の国際情勢にも影響を及ぼしている。第一次世界大戦におけるトルコの戦いを詳解!
■ 戦闘戦史
米軍を痛撃した日本軍の陣地防御
【沖縄戦 嘉数高地の攻防】
首里防衛のために日本軍が築いた主陣地帯。その西翼最終抵抗拠点であり、アメリカ軍に「忌々しい丘」と呼ばれた嘉数高地の難攻不落の理由を探る。数少ない嘉数守備隊の生存将兵は戦後こう回想する。「嘉数では最後まで負ける気がしなかった」と。
■ 巻頭レポート
13万の将兵が散った南溟の地
【探訪 東部ニューギニア戦跡】
圧倒的な兵力差、自然の脅威、飢え、病……あらゆる苦難と戦った第十八軍敢闘の地の現在をレポート!
■ カラー企画
銘艦HISTORIA『戦車揚陸艦 LST』/日の丸の翼『陸軍 九五式戦闘機』/戦史の名画をよむ『英雄と人道』/フォトギャラリー『艦隊勤務』/戦国の城『相模 津久井城』/Topics『本能寺への道』/戦士の食卓『ガリポリの塹壕で作られた“ご馳走”』/モリナガ・ヨウの『迷宮歴史倶楽部』/Topics『WWⅠ 100周年記念式典』
■ その他の記事
第二次大戦に呑み込まれた中国戦線『日中戦争1941~1945』/新史料から浮かび上がった事実とは!?『再検証 信長の対四国戦略』/連合艦隊の盛衰を見届けた海軍少佐『谷川清澄インタビュー・前編』/ニュース映画からネット配信へ『戦争と動画』/ナポレオン戦争PART Ⅶ『アウエルシュタットの戦い』/ノルマンディーに風穴をあけた米軍の猛攻『大突破!! コブラ作戦』/日本の迷城『越中 稲村城』/信長の独断『古田織部とヘビメタのギタリスト』/戦場のミステリー『アリューシャンの幻影』/NAVYよもやま豆知識『ツイてる男』etc.
■ 連載コミック
吉原昌宏『戦場伝説/翼をもつ魔女』第17話 ロストフ上空・3
歴史群像 No.126 2014年8月号
■ 第1特集
日米開戦までの長いカウントダウン
【帝国海軍軍備計画 1922~1941】
ワシントン、ロンドンの二つの軍縮条約に翻弄されながらも、精一杯の艦隊整備を続けていた日本海軍は、条約明け後に期待していたイニシアチブをついに得ることはできなかった。アメリカによる新たなくびきと抑圧の下で、模索する日本海軍の行き着く先にあったものは何か? 日本海軍の軍備計画を振り返る!
■ 第2特集
日ソ両軍を震撼させた大空の死闘
【ノモンハン航空戦】
日本軍パイロットの勇戦が伝えられる、ノモンハンにおける航空戦。その実態を日ソ双方の資料から検証し、近代的な空の戦いの姿を浮き彫りにする。果たして、巷間いわれる日本軍の「空での大勝利、地上での惨敗」は本当だろうか? そしてノモンハン事件の戦訓は、その後どのように生かされたのだろうか?
■ 第3特集
未曾有の国難を打破した鎌倉武士の実力
【軍事分析 蒙古襲来】
大海を渡り博多湾に押し寄せる超大国の軍勢――。元軍の集団戦法と火器の前に敗退を重ねたとされる日本軍だが、それは創られたイメージに過ぎなかった? 基本史料の再検証を通じて、中世日本が経験した対外戦争を徹底分析!
■ COLOR DOCUMENT
CG彩色でよみがえる1944年6月の激突
【ノルマンディー戦車対決】
反攻作戦に向けて闘志溢れる米英戦車隊。対ソ戦で鍛え上げられたドイツ戦車隊。夏の欧州に轟いた鉄の咆哮! 膨大な車両数を投入して押し切ろうとする連合軍と、歴戦の乗員が操る少数精鋭のドイツ軍戦車隊による激烈な地上戦の行方を追う。
■ 最新レポート
詳細地図と写真で見る『激戦地ディエップの現在』
ノルマンディー上陸作戦に大きな影響を与えたといわれる「ジュビリー」作戦。その激戦地ディエップは、70余年を経た現在も当時を思い起こさせるたたずまいを留めていた。本誌執筆者でお馴染み、山崎雅弘氏が現地をレポート!
■ カラー企画
日の丸の翼『海軍 特殊攻撃機・晴嵐』/戦国の城『豊後 日出城』/銘艦HISTORIA『Z5型駆逐艦』/フォトギャラリー『献納機』/戦史の名画をよむ『コーンウォリス卿の降伏』/戦士の食卓スペシャル『イギリス海軍御用達のラム・ベース・カクテル』/モリナガ・ヨウの『迷宮歴史倶楽部』/Topics『超重戦車マウス復元プロジェクト始動!』
■ その他の記事
新視点で読み解く最前線の攻防『太平洋輸送作戦』/ロシア軍殲滅を目指した大運動戦『乃木希典の奉天会戦』/第十八軍参謀を務めた陸軍少佐『堀江正夫インタビュー・後編』/ナポレオン戦争PART Ⅵ『イエナの会戦』/フランス軍のエースとなった日本人『バロン滋野の生涯』/多くの戦訓を残したカナダ軍の壊滅『ディエップ強襲上陸/戦場のミステリー『時を越えた戦いの音』/日本の迷城『飛騨 光寿庵城』/信長の独断『徳川秀忠とミノルタα-7000』/NAVYよもやま豆知識『喫煙哀歌』etc.
■ 連載コミック
吉原昌宏『戦場伝説/翼をもつ魔女』第16話 ロストフ上空・2
■ オールカラー別冊付録
艦内神社 探訪ガイドブック 日本の軍艦に祀られていた「艦内神社」のガイドブックが登場。聖地巡礼に便利なアクセス地図付き! |
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歴史群像 No.125 2014年6月号
■ 第1特集
敗因は“技術力の差”にあらず!
【検証 本土防空戦】
敗戦が濃厚となった日本にとどめを刺した、B-29による日本本土爆撃――。戦略爆撃から本土を守れなかった理由は、航空技術の未熟さや防空体制の不備にあったのか? これまで恣意的に述べられてきた「B-29無敵論」「環境的絶望論」を新たな視点から検証し、本土防空戦の最大の敗因をあぶり出す!
■ 第2特集
大陸打通作戦の幕開け
【作戦分析 河南の会戦】
日中の戦いにおいて最大の軍事行動となった「大陸打通作戦」は、総兵力およそ50万人、中国大陸を縦断すること約1500kmの大作戦であった。その前半の戦いである「コ号」作戦の経緯を日本陸軍の運動戦のケーススタディとして読み解き、その根底にある用兵思想を探る!
■ 第3特集
戦いに明け暮れた41年の生涯
【リチャード獅子心王】
父王との相克、サラディンとの対決、フランス王との闘争……。歴代イングランド王の中でも飛び抜けた人気を誇り、その勇武により西洋中世騎士道の華と称えられた獅子の心を持つ王の、短くも波乱に満ちた一生を追う!
■ 修復計画レポート
世界に先駆けた小型軍用四駆車『くろがね四起 初期型』
国内で初めて現存車両が発見された、旧日本軍軍用車「くろがね四起」初期型。気になる車体の細部を特別レポート!
■ 戦闘戦史
“速戦即決”がもたらした組織的誤断の連鎖
『ガダルカナル島 一木支隊の全滅』
日本陸軍の“逐次投入”や“誤った敵情判断”を非難する戦例にされてきた、ガダルカナル島での一木支隊の全滅。たった900の兵力を絶海の孤島へ送るに至った経緯と、“無謀な白兵突撃”が実行された真相に迫る!
■ カラー企画
誌上プレビュー『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』/日の丸の翼『海軍 艦上偵察機・彩雲』/戦国の城『伊豆 狩野城』/銘艦HISTORIA『クニャージ・スヴォーロフ』/戦史の名画をよむ『ロクロワの戦い』/フォトギャラリー『日露戦争凱旋』/戦士の食卓『ベルリン総統地下壕で供された“晩餐”』/モリナガ・ヨウの『迷宮歴史倶楽部』/Topics『中世甲冑バトルの世界』
■ その他の記事
列強の動員合戦が招いた“大戦争”『勃発! 第一次世界大戦』/日本海軍考察『潜水艦作戦はなぜ不振に終わったのか?』/第十八軍参謀を務めた陸軍少佐『堀江正夫インタビュー』/戦艦ローマを撃沈したドイツの秘密兵器『誘導爆弾 フリッツX』/ナポレオン戦争PART Ⅴ『プロイセン参戦』/豊臣と毛利を支えた天下一の陪臣『“大気”な智将 小早川隆景』/戦場のミステリー『フライト19の消失』/日本の迷城『飛騨 古川城』/信長の独断『北条早雲とふなっしー』/NAVYよもやま豆知識『艦長の責務』etc.
■ 連載コミック
吉原昌宏『戦場伝説/翼をもつ魔女』第15話 ロストフ上空・1