No.161~164
歴史群像 No.164 2020年12月号
■別冊付録
小誌特製!
「蒼空の記憶」カレンダー2021
独ソ英米仏伊…第二次大戦期の日本以外の国々の軍用機の素顔を、カラー彩色写真とともに紹介する小誌人気連載「蒼空の記憶」。これまでに本連載に登場した機体の中から厳選した7機種の彩色写真が掲載されたオリジナルカレンダー付き!
■ 第一特集
【検証】 関東軍vs.極東ソ連軍
満洲攻防戦1945
長年練られてきた防衛構想はいかに破綻したか
昭和20年8月9日、ソ連軍は突如満洲への侵攻を開始した…。満洲国の建国以降、長大な国境線で三方向から包囲されるような状態でソ連軍と対峙することになった関東軍は、以降、いかなる対ソ戦計画を構想し、それは変わりゆく情勢の下でどのように変化していったのか。そして、太平洋戦争の開戦は関東軍をどのように変え、いかなる状態でソ連軍の侵攻に直面したのか。満洲をめぐる日ソ両軍の対峙状況と作戦計画、そして最後の戦いの実態に迫る。(文=古峰文三)
■ 第二集
将軍権威に固執した不撓不屈の生涯
足利義昭伝
将軍だった兄義輝の無念の死により、ある日突然、仏門から俗世に引き戻された覚慶(のちの義昭)は、各地を転々としたのち、信長に奉じられて上洛、第十五代将軍に就任する。しかし、天下統一に邁進して将軍権威をないがしろにする信長に反発して兵を挙げ、敗れて京を逐われることになる……。その流浪と波瀾の生涯を追うとともに、権力とは何かを考える。(文=桐野作人)
■ 第三特集
“中欧の大国”の栄光と悲劇
ポーランドの興亡
第二次大戦期の姿から弱小国のイメージを抱きがちなポーランド。しかし、15世紀にドイツ騎士団を屈服させて誕生した「ポーランド・リトアニア共和国」は、名だたる強国を打ち負かし、中欧の大国として黄金期を謳歌した。その栄光への歩みと、やがて迎えた亡国への道程をだどる。(文=荒川佳夫)
■ カラー企画
黎明期からハリアー、F-35Bまで
図解でわかる! 垂直離着陸戦闘機開発史
VTOL機とは、固定翼機でありながら回転翼機のような垂直離着陸能力を持つ航空機のこと。第二次大戦後、各国でVTOL戦闘機の研究開発が進められ、さまざまな方式の機体が造られたが、実用化された機種はわずかであった。VTOL戦闘機開発の試行錯誤の歴史と登場した試作機たち、そしてそれらのメカニズムと運用方法までを、カラーイラスト多数とともにわかりやすく解説する。(イラスト・解説=坂本 明)
カラーで見る「黄金のポーランド」の象徴
有翼重騎兵フサリア
(文=編集部)
著者二人が語りつくす!
『図解 武器と甲冑』制作の舞台裏
樋口隆晴 × 渡辺信吾
■ 検証/ドキュメント
戦史発掘
『武藏 戦闘詳報』作成秘話
生存者らはいかにして事実を再現させたのか
シブヤン海に沈んだ戦艦『武藏』の生存者約1400名は、そこからあみだくじのような生死の分かれ目に踏み入る。約700名は内地や台湾に向かうも、うち300名は輸送船の沈没により死亡。残り約700名はフィリピンに残され、うち9割はルソン島の陸上戦闘で戦病死を遂げる。その運命も知らず、コレヒドール島ではまだ記憶の新しいうちに『戦闘詳報』の作成が試みられた。『戦闘詳報』とはそもそも何のために作られるのか。そして、彼らはいかに健気に誠実に、その作業に取り組んだのか? 7日間にわたって行われた戦闘詳報会議の一部始終を紹介する。(文=手塚正己)
最新研究と軍事的視点から見た士族反乱の実相
軍事分析 佐賀の乱(佐賀戦争)
<後編> 佐賀軍はなぜ敗れたのか
緒戦で佐賀城に籠る鎮台兵を掃討した佐賀軍だが、早期鎮圧を図る政府軍は迅速に兵力を集中し現地へ進出。長崎街道沿いの拠点を主戦場に、両軍の死闘が展開された。「佐賀の乱の関ケ原」と呼ばれる寒水(しょうず)・田手(たで)の戦いを始めとする激戦の経過を追う。(文=長南政義)
戦争に翻弄されたインドシナ半島の植民地の苦悩
フランス領インドシナの第二次大戦
19世紀後半にフランスの植民地となったインドシナ。第二次大戦の緒戦で祖国フランスが敗北し、風雲急を告げるアジア情勢の中で日本軍の進駐を受け入れ、日本の戦争遂行に協力することを余儀なくされた。特殊な状況に置かれたアジアのフランス植民地、その苦悩の歴史を追う。(文=山崎雅弘)
大清帝国の成立
<前編>「モンゴル王子」の即位と朝鮮侵攻
アイシン・グルン(後金国)を打ち建てた一代の英雄ヌルハチは、寧遠城攻防戦の戦傷がもとで急逝。ヌルハチ嫡四子のホンタイジが新たなハンに即位する。領内を覆う経済的危機を乗り越え、のちに人類史上屈指の大帝国へと成長を遂げることになる、 ダイチン・グルン(大清国)が成立するまでの10年間を俯瞰する。(文=山上至人)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part44
半島戦争(1811年)⑤ バダホス攻囲戦
アルブエラの会戦で勝利を収めた連合軍は、スペイン侵攻の妨げとなるフランス軍の要塞2か所を攻略する準備を進めた。一方、フランス軍はスールトとマルモンの軍が合流して対抗せんとするが……。(文=佐藤俊之)
■ インタビュー
海上自衛隊三等海佐
竹下邦雄<後編>
呉海軍工廠での見習工から一転、15歳で海軍に志願し零戦整備に当たった整備兵が語る終戦までの記録。(文=鈴木千春)
■ 好評!カラー連載!
【歴史群像フォトギャラリー】
航空機開発に不可欠のプロセス
風洞試験
(文=古峰文三)
【日の丸の轍】File.14
鉄路をゆく重砲兵
試製九四式装甲列車
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【縦横無尽! 世界戦史】
ナポレオン戦争の起源 その1
フランス啓蒙軍事思想
(文=有坂 純)
【蒼空の記憶】
驚異的な輸送力を有する「蒼空の巨人」
Me 323ギガント
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【戦国の城】
福島正則領との国境を守る堀尾氏の支城
【出雲】赤穴瀬戸山城
(文・監修=中井 均・イラスト=香川元太郎)
【戦士の食卓】フィンランド軍兵士の英気を養った肉スープ
リハケイット
(文=白石 光)
■好評連載!
日本100名城と武将たち 水戸城 × 車斯忠(簑輪 諒)
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
信長の独断 フルスロットル (大野信長)
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)
歴史群像 No.163 2020年10月号
■ 第一特集
【戦闘ドキュメント】
戦艦『ビスマルク』最後の大砲撃戦
英戦艦隊との凄絶な死闘
ドイツ海軍が誇る当時世界最大の戦艦『ビスマルク』。イギリス艦隊の各個撃破を目論むドイツ海軍は1941年5月、同艦を出動させる。これに対しイギリス海軍は総勢を挙げて大包囲網を敷いた。最初の海戦で英戦艦『フッド』を撃沈させた『ビスマルク』は、英軍の追撃をいったんは振り切って帰路につくが、結局、英海軍に捕捉され、ここに北大西洋における最大の海戦が始まった。約1時間半にわたる両者の凄絶な砲撃の応酬を、エピソードを交えて緻密に描き出す。(文=大塚好古)
■ 第二特集
【作戦分析】
比島航空決戦1944-45
日米最大の航空作戦─その構想と実相
“幻の台湾沖航空戦”や“レイテ沖、謎の反転”といった伝説に彩られ、最後は“圧倒的物量差”で圧し潰されたという定型ストーリーで語られるフィリピン決戦。しかし、アメリカ軍と日本陸海軍の航空作戦を総合的視点から俯瞰すると、また別の主題と展開が見えてくる。(文=古峰文三)
■ 第三特集
戦国大名 大内氏の滅亡
「西国の覇者」の盛衰と毛利元就の防長経略
南北朝から戦国期、中国から九州に至る広域を支配し、中央政局にも多大な影響力を保持した西国の大大名・大内氏は、いかに国衆・毛利元就に敗北したのか。その勃興と滅亡までの過程を概観する。(文=山上至人)
■ カラー特別企画
パーツから読み解く戦国期城郭論【特別編】
権威の象徴か? 戦闘施設か?
天守の軍事論
天守は城のシンボルであり、城というとまず天守を想起する読者も多いことだろう。その役割については「城主の権威を象徴する」と説明されることも多いが、それは本当だろうか。戦闘施設としての天守の役割と構造に迫る。(文=西股総生)
CG彩色でよみがえる!
イギリス陸軍空挺部隊の軌跡
“赤い悪魔”
チャーチルの構想から誕生し、第二次大戦における幾多の戦いを通じて英軍の精鋭部隊となった“赤い悪魔”の歴史を、彩色写真と共にたどる。(文・監修=白石 光・写真彩色=山下敦史)
■ 検証/ドキュメント
最新研究と軍事的視点から見た士族反乱の実相
軍事分析 佐賀の乱(佐賀戦争)
<前編> 江藤新平、抗戦を決断
明治六年、新政府は征韓論を巡って大論争の末に分裂した。そして翌年、士族反乱の嚆矢となる佐賀の乱が勃発する。徴兵制により誕生した鎮台兵と佐賀兵の死闘が始まった…。(文=長南政義)
ジューコフ「回顧録」が明るみに出した“蛮行"の内側
再考 赤軍大粛清
ソ連を席巻したスターリンの大粛清によって数万もの赤軍将校が犠牲となり、その戦闘力を大きく減じさせた。その内情が記されたジューコフ『回顧録』の「完全版」も用いて、知られざる赤軍大粛清の裏側にスポットを当てる。(文=守屋 純)
ローマ帝国に挑んだケルトの英雄
女王ブーディカの反乱
古代ブリテン島でローマ帝国の支配に抵抗した伝説の女王ブーディカ。歴史の闇に消えた彼女はルネサンス期に「再発見」され、名前が共通するヴィクトリア女王の治世で再び注目された。現在もイギリスの歴史と文化に生き続ける、彼女とその戦いとは。(文=荒川佳夫)
韓国成立の陰で反共を理由に行われた市民の虐殺
済州島4・3事件
大日本帝国の降伏は、朝鮮の独立を回復するチャンスのはずだった。だが、朝鮮半島は南北に分断され、南では「共産主義排撃」が激化する。その排撃の刃は、済州島の市民たちにも向けられた…。近年まで歴史の裏面に隠されていた市民虐殺の実態に迫る。(文=山崎雅弘)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part43
半島戦争(1811年)④ アルブエラの戦い(その3)
包囲されたバダホス要塞を救うべく進撃する第Ⅴ軍団を中核としたスールト率いるフランス軍に、バダホス南東に位置するアルメイダ村周辺に布陣したベレスフォード指揮の3か国連合軍が立ち塞がった。(文=佐藤俊之)
■ 特別企画
「本誌8月号付録ボードゲーム」
初心者&より深く楽しみたいあなたのためのプレイの実例
この記事で紹介する「プレイの実例」とは、ゲームを実際にプレイする経過を実況中継的に解説したものです。個々の局面でプレイヤーがどんなことを考えてプレイするのかを伝えることが目的ですが、その際、手順だけを説明しても、その手を選択した意図や状況が伝わりにくいため、これが実際の作戦であれば、戦場ではどのような状況が生じているのかという点にも配慮しながら、前線の情景描写も含めた解説としています。(文・作図・監修 = 山崎雅弘)
■ インタビュー
海軍上等整備兵
竹下邦雄<前編>
呉海軍工廠での見習工から一転、15歳で海軍に志願し零戦整備に当たった整備兵が語る終戦までの記録。(文=鈴木千春)
■ 好評!カラー連載!
【戦国の城】最上領を睨む豊臣政権の最前線の城
【出羽】中山城
(文・監修=西股総生・イラスト=香川元太郎)
【日の丸の轍】File.13 「国産車保護」の波を乗り越えた信頼性
フォードトラック
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【蒼空の記憶】爆撃機と輸送機の2つの顔を持つ堅実な機体
アームストロングホイットワース・ホイットレー
(文・監修=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【縦横無尽! 世界戦史 番外編】アブストラクト・ゲームと戦争の原則
ミニマル・ウォーゲームのすすめ
(文=有坂 純)
【戦士の食卓】ミッドウェイ海戦、エンタープライズ士官室での朝食
シャード・エッグ
(文=水梨由佳)
■好評連載!
日本100名城と武将たち 鹿児島城 × 清水卯三郎(簑輪 諒)
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
信長の独断 フルスロットル (大野信長)
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)
歴史群像 No.162 2020年8月号
■ 豪華別冊付録
“史上最大の作戦”ノルマンディー上陸作戦をテーマとした本誌特製の本格的ボードゲーム2点(表・裏)つき!
表 ノルマンディーの戦い
裏 米軍空挺部隊の戦い
1)サイコロ・シート(おもて紙)
2)ゲームマップ1枚(約50センチ×65センチ・両面印刷)
3)コマ・シート(打ち抜き)
4)ルールブック(32頁冊子)
◎表面「ノルマンディーの戦い」(2人用)
1944年6月6日に開始され、第二次世界大戦の西部戦線のターニングポイントとなった連合軍のノルマンディー上陸作戦を師団規模で再現する2人用ゲーム。プレイヤーは連合軍の総司令官、あるいはドイツ軍のノルマンディー防衛を担う第7軍司令官となって、Dデイ=6月6日から12日までの1週間にわたるノルマンディー海岸の戦いで勝者となることを目指します。
◎裏面「米軍空挺部隊の戦い」(1人用)
1944年6月6日から7日にかけてノルマンディー上陸作戦の一環として行われたアメリカ軍空挺部隊(第82および第101空挺師団)のパラシュート/グライダー降下作戦と、ユタ・ビーチから上陸した米第4歩兵師団による海岸堡確立作戦を再現する1人用ゲームです。
■ 第一特集
詳解 キスカ島撤退作戦
日本軍将兵5000名が生還!“奇跡”はいかに為されたか?
傾く戦局の中で果たされた静かなる勝利
南方ではガ島戦に敗退、ニューギニアでも苦戦を強いられる日本軍に対し、アリューシャン奪還に動き出した連合軍。アッツ島守備隊は玉砕し、覚悟固めるキスカ島に示された逐次撤退の方針。しかし、その猶予さえ与えられぬほど切迫する状況の中で、陸海軍が見せた一致団結と艦隊の底力!(文=大塚好古)
■ 第二特集
「ネプチューン」作戦
ノルマンディー上陸を成功させた空前の海上作戦
「史上最大の作戦」を成功させるため、海軍は膨大な物資や兵力を上陸させる一大支援作戦を実行した。複雑な兵站や効果的な陸上砲撃を遂行した海軍作戦の全貌を探る。(文=白石 光)
■ 第三特集
戦国乱世を生き抜いた明哲保身の政治家
細川藤孝
将軍義昭、信長に共に仕えた明智光秀の盟友ながら、本能寺の変後、光秀の勧誘を拒絶した藤孝。足利将軍の臣から信長・秀吉・家康時代まで、長き生涯で幾度かの重要な選択・決断を切り抜け、最後に肥後熊本藩五四万石への道を開いた男の生涯をたどる。(文=桐野作人)
■ カラー特別企画
立体地形図&現地取材!元防大准教授が地形から読み解く
検証・志布志湾 本土決戦準備
アメリカ軍が計画した九州南部侵攻「オリンピック」作戦。これを予測した日本軍の志布志湾周辺における決戦準備計画を、地形という視点から検証する。(文・現地写真=関口高史)
城から見た三好・織田・徳川の京都防衛構想
「京の都」防衛最前線
京を掌握してこそ覇者である。足利幕府内の抗争においても、また戦国大名の政権掌握においても、京の支配の維持は地理的に容易ではなかった。覇者はどのように京を防衛したのか。(文・イラスト=藤井尚夫)
■ 検証/ドキュメント
ノルマンディーに舞い降りた
アメリカ空挺部隊の奮戦
ヨーロッパ戦線の一大転機となった「オーヴァーロード」作戦。その先陣を切って、パラシュートとグライダーで敵中に降下したアメリカ軍の2つの空挺師団の激闘の2日間を詳解する。(文=山崎雅弘)
最新研究と史料が明かす「東洋第一の用兵家」の実像
陸軍大将 立見尚文伝
「賊軍」の出身ながら、異例の昇進を遂げ、日本陸軍屈指の用兵家とも評された立見尚文。新政府軍と戦った戊辰戦争から日露戦争まで、その生涯を一次史料から辿る。(文=長南政義)
南北戦争 知られざる海の戦い
北軍の封鎖作戦に抗した襲撃船と突破船
南北戦争では、北軍による南軍各州の貿易港の封鎖作戦に対し、南軍もまた北部の貿易を阻害する商船襲撃船と、港湾封鎖を破る突破船を活動させた。互いの経済を痛撃せんとする北軍vs.南軍の海の戦いは、戦争の渦中で様々な「人と船」のドラマを生んだ。(文=宮永忠将)
【徹底検証】 領主別編成VS兵種別編成
戦国大名の軍隊は兵種別編成だったのか?
学会ではこれまで、戦国時代の軍隊は、あくまで領主別の部隊が集まったものであり、鉄炮隊、弓隊、鑓隊というように、兵種別に編成された部隊は存在していなかったと考えられてきた。この通説は、はたして本当なのか?(文=西股総生)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part42
半島戦争(1811年)③ アルブエラの戦い(その2)
マッセナのリスボン侵攻を撃退したウェリントンはポルトガルの南北からスペインへの反攻を企図した。イギリス=ポルトガル連合軍を率いるベレスフォードは、フランス軍に占領されたバダホス奪回のため南東へと向かった。(文=佐藤俊之)
■ インタビュー
「回天」作戦に従事した『伊五八』潜水艦伝令員
中村松彌
日米戦争末期の潜水艦戦を体験した上等水兵が語る、水中特攻作戦と重巡『インディアナポリス』の撃沈。(文=久野 潤)
■ 好評!カラー連載!
【縦横無尽! 世界戦史】墨守、そしてライプニッツの夢
ウォーゲームの誕生
(文=有坂 純)
【日の丸の轍】File.12 化学戦構想が生んだ万能装軌車輌
九四式軽装甲車
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【戦国の城】高天神城を睨む家康の本陣兼後方支援基地
【遠江】馬伏塚城
文・監修=加藤理文・イラスト=香川元太郎)
【戦士の食卓】敗戦間際の日本、銃後の食卓にのぼった
野草
(文=水梨由佳)
【蒼空の記憶】戦場を切り裂いたイタリア空軍の稲妻
マッキMC. 202フォルゴーレ
(文・監修=白石 光・写真彩色=山下敦史)
■好評連載!
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
日本100名城と武将たち 鹿児島城 × 清水卯三郎(簑輪 諒)
信長の独断 フルスロットル (大野信長)
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)
歴史群像 No.161 2020年6月号
■ 第一特集
検証・組織と運用
日本陸軍航空隊
“帝国空軍”への野望と道のり
第一次大戦後、フランス流の「地上部隊支援」を主任務として編成された日本陸軍航空隊。しかし、1930年代のある事件を契機にその運用思想を転換、組織と装備を大きく変化させていく。そして迎えた太平洋戦争……。組織と運用思想を軸に、誕生から太平洋戦争敗戦までの日本陸軍航空隊の歩みを詳解する。(文=古峰文三)
■ 第二特集
再検証 旅順攻囲戦
乃木第三軍、試行錯誤と苦闘の七か月
乃木希典大将率いる第三軍は、無策にも「無謀な肉弾攻撃を繰り返す」だけだったのか。当初二〇三高地の防備は弱く、簡単に占領できたのか。問われ続ける数多くの疑問を、近年新たに発掘された。第三軍関係者の史料等を基に検証する。(文=長南政義)
■ 第三特集
【狡猾な謀略家か、稀代の英雄か】
山形五十七万石を築いた英傑の生涯
“奥羽の驍将”最上義光
戦国末期の奥羽。伊達・上杉氏と渡り合いながら、一代で大大名に成り上がった最上出羽守義光。謀将のイメージの強い人物像と生涯を最新研究から概観する。(文=山上至人)
■ カラー企画
カラー図説
日本陸軍機の変遷
地上部隊支援から航空撃滅戦へ――陸軍作戦を支えた荒鷲たち
日本陸軍は第一次大戦以後、航空機の技術、運用を海外より学びつつ、独自の「航空撃滅戦」ドクトリンを構築。陸軍作戦の担い手となるべき様々な機種を開発した。期待を背負って勇躍した、荒鷲の翼たちを概観する。(文=古峰文三)
CG彩色でよみがえる!
第三帝国の首都をめぐる最終戦
ベルリン攻防戦1945
第二次世界大戦ヨーロッパの戦いの終結から75年。最後の激戦となったベルリンの戦いを振り返る。(文・監修=白石 光・写真彩色=山下敦史)
■ 検証/ドキュメント
日本海軍の潜水艦事故
悲惨な出来事はなぜ起こったのか?
日本海軍潜水艦の40年に及ぶ歴史において、小さなものも含めて300件以上もの事故が起こっている。なぜくり返し事故が発生するのか? 11例の重大事故を検証し、その原因を探る。(文=勝目純也)
フィリピンの第二次大戦
二つの大国の戦争に翻弄された悲劇の国
アメリカの植民地だったフィリピンは独立が約束され、その苦渋の時代が終わろうとしていた。しかし太平洋戦争勃発によって、今度は日本の支配下に入ってしまう。自立への道を閉ざされたフィリピンの苦難の時代を追う。(文=山崎雅弘)
戦国異能 甲賀衆
知られざる歴史の裏方たち
伊賀と並び“忍者”の里として知られる近江・甲賀地方。歴史の陰で「忍び」として、また在地領主として活躍した甲賀衆を概観する。(文=橋場日月)
パーツから読み解く戦国期城郭論
斜面に刻まれ、敵の横方向の動きを阻む
竪堀
斜面を刻むように下り、敵兵の横方向の移動を阻害する「竪堀」。土の城特有のこの障碍はどのように用いられたのか。そして「畝状竪堀群」とは? 各地の事例からその実態に迫る!(文=西股総生)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part41
半島戦争(1811年)② アルブエラの戦い(その1)
マッセナ率いるフランス軍三度目のポルトガル侵攻が、トレスヴェドラス線で阻止されたころ、南部国境地帯では以後数次にわたり争奪が繰り返される、バダホス要塞攻囲戦が始まった。(文=佐藤俊之)
■ インタビュー
中野学校に学んだ陸軍大尉
牟田照雄
その実態についてはあまり知られていない陸軍中野学校。いかなる目的でどのような教育が行われたのか。太平洋戦争末期に同校で学び、戦った大尉がその内実を語る。(文=鈴木千春)
■ 好評!カラー連載!
現地レポー
太平洋戦争 フィリピンの戦跡を歩く
(文=山崎雅弘)
【日の丸の轍】File.11 小型蒸気機関車に込められた大構想
B20形蒸気機関車
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【戦国の城】周到に準備された補給路を打ち破った秀吉の包囲戦
因幡 鳥取城攻囲戦
(文・監修=細田隆博・イラスト=香川元太郎)
【縦横無尽! 世界戦史】かつての道化にして未来の王
粒子ビーム兵器
(文=有坂 純)
【蒼空の記憶】夜空を支配した「黒衣の未亡人」
P-61ブラックウィドウ
(文・監修=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【戦士の食卓】ペリリュー島で闘う兵士にLSTから届けられた
ハム・サンドイッチ
(文=水梨由佳)
■好評連載!
日本100名城と武将たち 姫路城 ×宮本武蔵(簑輪 諒)
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
信長の独断 フルスロットル (大野信長)
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)