
No.173~
歴史群像 No.173 2022年6月号

~~創刊30周年記念!豪華特製付録つき!~~
■ 特別付録 スケール1/35、全長約24センチ!
本誌特製「ティーガーⅠ重戦車
精密ペーパークラフト」
●連合軍将兵を恐れさせたドイツ軍の「虎」を再現した本格的ペーパークラフト。●敵戦車150両撃破の戦車エース、オットー・カリウスが搭乗した第502重戦車大隊第2中隊第17号車を写真、資料を基に細部まで徹底再現!●砲身が防盾を起点に上下動、砲塔も回転します。●展示に使える「地面ジオラマシート」および「戦車搭乗員パーツ」無料ダウンロードサービス有。●完成作品写真募集企画実施。
~~本誌の内容~~
■ カラー付録解説
・付録「ティーガーⅠ」について
・付録ペーパークラフトで見るティーガーⅠのディテール
・ティーガーⅠの開発と運用
■ 第一特集
「歩兵操典」の変遷から読み解く
●日本陸軍歩兵論
”極端な白兵主義と精神主義"は本当か?
歩兵の行動指針であった「歩兵操典」の変遷とその内容を読み解くことで、時代ごとに日本歩兵に求められたものがどのように変わっていったのかを見ていく。日本陸軍の歩兵操典は巷間言われるように「極端な白兵主義」や「過剰な精神主義」に彩られたものだったのか?(文=古峰文三)
■ 第二特集
第一人者による最新学説!
●戦国大名の魁 伊勢宗瑞
「北条早雲」と呼ばれた男の素顔と生涯
北条家に関する研究は、戦国大名の研究のなかでも、質量ともに群を抜く状況にある。しかし北条早雲こと伊勢宗瑞に関する史料は、のちの北条家歴代と比べて、著しく少なく、新史料が確認されることも稀だという。そうしたなか、北条氏研究の第一人者が宗瑞の事績を精緻に調べあげることで、これまで茫洋としていた全体像に鋭く迫り、その人物像を大きく書き換えた。最新の研究成果に基づいた宗瑞像をご堪能あれ。(文=黒田基樹)
■ 第三特集
●入門 古代ローマ軍団
大帝国が擁した強大な戦闘集団の実像
かつて、地中海を中心とした地域に史上有数の大帝国を築き上げた古代ローマ。周辺各国との無数の戦闘によってその版図拡大の先頭に立ち、そして広大な支配地域の治安を維持する役目をも担ったのは、古代西洋における最強・最大の戦闘集団「ローマ軍団」だった。その歴史、兵種、装備、編制、戦い方を見ていく。(文=荒川佳夫)
■ 検証/ドキュメント
作戦ドキュメント
●キエフ包囲戦1941
ウクライナの首都をめぐる独ソの死闘
2022年、ロシア軍はウクライナに侵攻。同国の首都キーウ(キエフ)にも大きな被害が生じた。だが、今からおよそ80年前にもウクライナとキエフは戦場となっていた。独ソ戦の序盤に起きたキエフをめぐる戦いの実相に迫る。(文=山崎雅弘)
【連載第3回!】根っこからわかる! 日本史の基礎講座
●官職と位階の話 其之参
公家官位との訣別 めざすは武家官位の頂点
日本史を根本から理解するうえで欠くことのできないのが「官職と位階」です。これまで2回にわたって取り上げてきましたが、今回は「天下人」の豊臣秀吉と徳川家康がこころみた武家官位制の創出とその展開について、とことん追究してみました。少しでも読者諸兄姉の疑問が解決すればいいなと祈っています。(文=桐野作人)
南北戦争
●潜水艦『ハンリー』戦い
史上初の"撃沈"を成功させた南軍潜水艦
北軍の艦隊に海上封鎖された南軍拠点のチャールストン。南部人ホレス・L・ハンリーの技術者魂が生んだ潜水艦『ハンリー』は、敵艦船に有効な脅威を与え、封鎖作戦自体を揺るがせる可能性をも秘めていた! 現代の潜水艦戦術にもつながる新兵器登場の瞬間を描く。(文=宮永忠将)
●駆逐艦『濱風』 馬公の対空戦闘
昭和20年1月15日の死闘
修理のため、澎湖島・馬公の側天島に寄港した『濱風』は、身動きのとれない状態で、米軍の空襲を受けた。その激しい戦闘の実相と、終戦後に判明した意外な事実とは?(文=手塚正己)
●敬神党の乱と秋月の乱
児玉源太郎と乃木希典の士族叛乱鎮圧作戦
九州で勃発した敬神党と秋月党による2つの叛乱はなぜ起こり、そしてどのような経緯をたどったのか? 叛乱を鎮圧した熊本鎮台参謀・児玉源太郎と歩兵第十四聯隊長・乃木希典の鎮圧作戦にも光を当てて解き明かす。(文=長南政義)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part 53半島戦争(1813年)⑥
●フランス国内侵攻(その2)
ウェリントンは対仏同盟軍の総戦力をもって、フランス軍への攻撃を開始した。(文=佐藤俊之)
■ カラー企画
イラストでわかる!
●艦載砲
艦砲の構造と射撃指揮システム
現在では戦艦という艦種は消え、巡洋艦があらたに就役することもなくなった。しかし、巨大な主砲を搭載した水上戦闘艦は、海戦において一時代を築いた兵器であり、艦載砲は陸上より過酷な環境で勝利するために独自の進化を遂げきた。そのメカニズムの詳細に迫る!(文=坂本 明)
●【図説】鎌倉武士の屋敷とは
塀や堀をめぐらせて防禦されていたといわれる鎌倉武士の「方形館」。しかし、本来弓射騎兵であった鎌倉時代の武士たちは、本当に自身の屋敷を防禦陣地として想定していたのだろうか? 発掘調査や史料を通じて見えてくる鎌倉武士の屋敷の実像に迫る!(文=西股総生)
■ インタビュー
真珠湾、ダーウィン、インド洋、そして特攻隊へ…
●吉岡政光[後編]
真珠湾攻撃以降の日本海軍の快進撃に艦攻搭乗員として参加、戦争後半、再び艦爆搭乗員になったベテラン偵察員が語る終戦までの証言。(文=久野 潤)
■ カラー連載!
【日の丸の轍】自走化が前提だった大口径対戦車砲
●七糎半対戦車砲
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【蒼空の記憶】イギリス空軍将兵に愛された”偉大なるウィンピー”
●ヴィッカース・ウェリントン
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【戦国の城】新発見された二つの陣城の役割とは?
●【伯耆】羽衣石城陣城群
(文・監修=加藤理文・イラスト=香川元太郎)
【歴史群像フォトギャラリー】
●レンドリース法
第二次大戦 大国アメリカの連合国支援作戦
(文=編集部)
【絵画に見るローマ軍団】
スキピオ軍 ハンニバル軍
●ザマの戦い
【戦士の食卓】~映画
第二次大戦中の『クイーン・エリザベス』号で連合軍将校に供された
●鱈のフィレ
(文・料理・写真=水梨由佳)
■好評連載!
・日本100名城と武将たち 飫肥城×伊東祐兵(蓑輪 諒)
・負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
・信長の独断(大野信長)