No.165~168
歴史群像 No.168 2021年8月号
■ 別冊付録
本誌特製!
●戦艦『大和』超精密ペーパークラフト
・1/700スケール・全長約38センチ
・最期の出撃前の姿を考証のうえ再現
(砲身が動き砲塔が回転します/オプションパーツ複数付き/展示に使える「海面ジオラマシート」無料ダウンロードサービス有/完成作品写真募集企画実施[詳細はリンク先ページ参照])
■カラー付録解説(文=齋藤義朗)
・付録『大和』について
・付録ペーパークラフトと共に学ぶ戦艦『大和』のディテール
・戦艦『大和』砲熕兵装等の変遷
■ 第一特集
●作戦ドキュメント インド洋作戦
対米戦に専念すべく実施された“背面の脅威”英艦隊撃滅作戦
ビルマ作戦を円滑に進めるとともに、太平洋正面でのアメリカとの戦いに備え、インド洋方面のイギリス軍を一掃したい日本軍。最強の空母機動部隊を投入し、目的を達しつつある日本艦隊は、しかし意外な弱点も顕在化させていた…。(文=大塚好古)
■ 第二特集
●積極主動の権化
参謀 辻政信の生涯
―その戦略・作戦の是非―
ある人には作戦の神様、ある人には絶対悪。当時から一向に評価の定まらぬ参謀・辻政信。その生い立ちと軍歴を最新研究をもとにふりかえるとともに、彼の指導した戦略・作戦はいかなる価値を持つのかを再検討する。(文=長南政義)
■ 第三特集
●共産党軍vs.国民党軍
金門島の戦い1949
台湾海峡の西の砦を死守した国民党軍の奮戦
中国共産党との国共内戦に敗北を続ける中国国民党。将来の捲土重来を期して台湾脱出を決断した蔣介石だったが、中国人民解放軍は台湾海峡へと触手を伸ばしていた。戦いの焦点となった小島──金門島をめぐる「中国国民党の存亡」をかけた攻防戦の実相に迫る。(文=山崎雅弘)
■ 検証/ドキュメント
主従で紡いだ信頼と敬愛の絆
徳川慶喜と渋沢栄一
将軍後見職、禁裏守衛総督をへて将軍に就任。動乱の幕末、地に堕ちた幕府の復権をめざすも、鳥羽伏見の戦いから離脱し、ついに朝敵となった。その徳川慶喜に終生、誠を尽くしたのが、はじめ攘夷思想にかぶれた渋沢栄一だった。縁あって一橋家に仕官し、慶喜の信頼を得たが、大政奉還、慶喜の辞官納地を見ることはなかった。欧州から帰国後、栄一は、旧主の雪冤を果たす。(文=桐野作人)
知られざる中世日本のフロンティア
北方世界の戦国時代
中世、「日本国」外の「異域」とされた蝦夷島(北海道)および津軽・下北地方。しかし、大陸や環日本海海域に開かれた津軽海峡の南北では様々な勢力が往来し、大名や土豪、アイヌ、新興和人勢力が対立・連携しながら攻防を繰り広げた。北方世界の戦国史を概観する。(文=山上至人)
ジューコフが見た大祖国戦争
独ソ開戦前夜スターリンは何を考えていたか
ドイツ軍の対ソ侵攻の前に、なぜソ連赤軍の国境防衛体制は何もできぬまま崩壊したのか。ジューコフの回顧録を中心に、開戦前夜に至る時期、スターリンの情勢判断を検証する。(文=守屋 純)
[連載]鎌倉軍事政権の誕生
【第4回】内乱の中の戦略と戦術~"源平合戦"と頼朝・義経兄弟
鎌倉幕府を軍事政権として捉え直す本連載。第四回は鎌倉軍と平氏軍の戦いを通じて、12世紀の合戦の実像を探る。一ノ谷・屋島・壇ノ浦における鎌倉軍の劇的な勝利は、果たして一人の天才によるものだったのか――?(文=西股総生)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part 48
半島戦争(1813年)①ビトリアの会戦(その1)
ロシア遠征でのナポレオンの敗戦の影響もあり、スペインのフランス軍を追い出すべく、ウェリントンは最後の攻勢に出ようとしていた。(文=佐藤俊之)
■ インタビュー
陸軍戦闘機操縦者
関 利雄
ビルマ・蘭印・ジャワ方面に従軍し、一人でB-29とB-24を撃墜した男が語る太平洋戦争空の戦い。(文=久野 潤)
■ 好評!カラー連載!
【日の丸の轍】「夢の長距離特別急行列車」はなぜ生まれたのか
満鉄「あじあ」号
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【戦国の城】阿麻和利に対抗するため名将・護佐丸が修築
【琉球王国】中城グスク
(文・監修=山本正昭・イラスト=香川元太郎)
【蒼空の記憶】イギリス艦隊航空隊を支えた「偉大なる二番手」
ホーカー・シーハリケーン
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【図説 世界の会戦】
ゲティスバーグの戦い
(文=荒川佳夫)
【戦士の食卓】
ウランバートルに抑留された日本軍将兵が食した
黒パン
(文・料理・写真=水梨由佳)
■ カラー企画
取材&イラスト再現!
図説 佐世保要塞
軍港防衛と対清国・ロシア脅威への警固を担った西の護り
明治期国土防衛計画の下、佐世保鎮守府防衛の重責を担った佐世保要塞。その実像を、長崎県西岸・西彼杵方面に迫る敵への応戦に備えた石原岳堡塁を中心に見る。(文・写真・監修=坂井尚登)
図解でわかる! 近現代火砲講座
今も進化を続ける不可欠な陸戦兵器
「砲兵は戦場の神」といわれる。火力こそが陸上戦闘の勝敗を決するからだ。現代の陸戦においても死傷者の半数以上が火砲の砲撃によるものとされ、その出現から現在まで、火砲の圧倒的な威力と存在感は揺るがない――。火砲の歴史は古いが、この記事では近代から現代までの火砲の発達を解説する。(イラスト・解説=坂本 明
■好評連載!
日本100名城と武将たち 大和郡山城 × 筒井順慶(簑輪 諒)
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)
信長の独断(大野信長)
歴史群像 No.167 2021年6月号
■ カラー特大綴込み付録
★黎明期から太平洋戦争終戦までの日本の戦車開発の流れがひと目でわかる!
表面)日本戦車発達チャート1918-45
裏面)日本軍主要戦車要目標
■ 第一特集
検証 日本戦車史1918-45
なぜ世界水準に追いつけなかったのか
日本の戦車の歴史は1918年に輸入したイギリスの菱型戦車(マークⅣ戦車)からスタートし、これらの輸入戦車に学ぶことで、国産化へと移行した。しかし、太平洋戦争期には、日本戦車の戦車砲では敵戦車を撃破できず、その装甲は敵の砲弾を弾き返せない状況となっていた。なぜそうなってしまったのか? 7つのポイントからその歴史を考察します。(文=古峰文三)
■ 第二特集
河井継之助と北越戦争
戊辰戦争最大の激戦の実相
江戸も開城し新政府の大勢が定まりつつあった時、西軍の討伐目標でもなかった小藩・長岡は、なぜ薩長らの西軍に抵抗したのか。開戦へと至る長岡藩家老・河井継之助の動向と諸政策、そして3か月にわたる激戦の実相に迫る。(文=坂本犬之介)
■ 第三特集
モンゴル帝国帝位継承戦争
世界史の転換をもたらしたクビライの野望
建国の英雄チンギス=カンの死後も三代のカアンの治世下で拡大を続けたモンゴル帝国。しかし、1260年にカアンの後継者を巡ってモンゴル同士の大規模な内戦が勃発する。いわゆる大元と四ハン国の分立の契機となった後継者戦争の経緯を概観する。(文=山上至人)
■ 検証/ドキュメント
ドイツ海軍と空母
『グラーフ・ツェッペリン』をどう使おうとしたのか?
完成途上にある空母の工事を中断させ、Uボートに資源を集中させたドイツ海軍。その判断は正しかったのか、それとも大きな過ちだったのか? 空母を渇望しながらも手にすることができなかったドイツ海軍の空母観とは。(文=宮永忠将)
鎌倉軍事政権の誕生 ~幕府とは、武家政権とは
【第3回】叛乱から独立へ~東国軍事政権の樹立
軍事政権としての鎌倉幕府を見つめ直す本連載第3回は、石橋山の合戦で大敗した頼朝の元に結集した関東武士たちのそれぞれの思惑や「寿永二年十月宣旨」が出された経緯を紐解き、頼朝が樹立した東国政権の実態に迫る。(文=西股総生)
明治海軍の「海兵隊」
海軍陸戦隊のルーツを紐解く
軍艦に乗り組み、接舷戦を闘い、上陸して陸戦や警備に就く。そのための専用兵科である海兵が揺籃期日本海軍にも存在した。黎明日本の内乱を抑え込み、近隣国との軋轢を解決する任に当たった、その短い期間の活躍を概覧する。(文=大井昌靖)
クロアチアの第二次大戦
民族対立の嵐に翻弄された小国の知られざる戦い
民族や宗教の坩堝、バルカン半島。そこに位置するクロアチアは、紆余曲折を経て、第二次大戦で枢軸側の一国として悲願の独立を成し遂げた。ドイツ軍の同盟国軍としての参戦、国内での対パルチザン戦など、第二次大戦におけるクロアチアの足跡を振り返る。(文=山崎雅弘)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part 47
半島戦争(1812年)③マドリッド解放
ウェリントンはついに念願の首都マドリッド入城を果たした。このまま一気にフランス国境を越えたいウェリントンだったが……。(文=佐藤俊之)
■ インタビュー
「戦車特攻」から生還した戦車兵
中山譽雄
連合軍の上陸が迫るフィリピン・ルソン島の戦車第十連隊に配属された若き戦車兵。終戦の日まで続いた死闘の記録。(文=久野 潤)
■ 好評!カラー連載!
【戦国の城】「防塁型ライン」を用いた筑前西部の支配拠点
【筑前】安楽平城
(文・監修=中西義昌・イラスト=香川元太郎)
【日の丸の轍】日本戦車の原点
マークⅣ戦車
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【蒼空の記憶】
長距離大型旅客機から軍用機に転身
フォッケウルフ Fw200 コンドル
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【縦横無尽! 世界戦史】
ナポレオン戦争の起源 その4
ジャック・ギベールの敗北と勝利
(文・図・解説 = 有坂 純)
【戦士の食卓】
若きドイツ兵が前線で食した家庭の味
カルトッフェルプッファー(ポテトパンケーキ)
(文・料理・写真=水梨由佳)
■ カラー企画
捜し出し、攻撃し、駆逐せよ!
アメリカ陸軍 戦車駆逐大隊
ドイツ装甲部隊に対応するため急遽編成された戦車駆逐大隊。その誕生の背景と、装備した専用車両の顔ぶれを彩色写真とともに紹介する。(文/写真彩色監修・解説=白石 光)
【誌上プレビュー】
峠 最後のサムライ ―甦る北越戊辰戦争―
地形から読み解く江戸城と江戸(文=加藤理文)
■好評連載!
日本100名城と武将たち 佐賀城 × 成富茂安(簑輪 諒)
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)
信長の独断(大野信長)
歴史群像 No.166 2021年4月号
■ 第一特集
分析 日本潜水艦と通商破壊戦
帝国海軍の“壮大な夢”とその結末
太平洋戦争で日本海軍は通商破壊戦に消極的だったといわれるが、実際には、潜水艦部隊の主たる作戦として考えていた。ではなぜ、その大規模かつ継続的な実施は実現しなかったのか!? 潜水艦の運用方法と建造計画の観点から、時系列順に考察しつつ見ていく。(文=大塚好古)
■ 第二特集
独ソ戦1942年冬、ふたつの包囲戦
デミヤンスクとホルム
包囲されたドイツ軍はなぜ生還できたのか
ソ連軍の冬季攻勢によってデミヤンスクとホルムにドイツ軍が包囲され孤立した。ドイツ軍は友軍部隊を救うために空輸作戦を実施、また、包囲された部隊は防御のための「新戦術」を実行する。厳冬の中で同時並行的に戦われたふたつの包囲戦の推移と、ドイツ軍の生還の背後にあったふたつの要因を分析する。(文=古峰文三)
■ 第三特集
キリシタンの国を求めた農民たちの“聖戦”
島原・天草一揆
寛永14年(1637)10月、島原半島・天草諸島。信仰を取り戻したキリシタンたちが一斉に蜂起。総勢三万八〇〇〇の牢人・農民が有馬氏の古城・原城で一二万七〇〇〇の幕府軍を迎え撃った。双方に大きな犠牲を出した大規模内乱の実相に迫る。(文=中西 豪)
■ カラー企画
図説 ウラジオストク要塞
極東の軍港都市を守るロシア・ソ連の巨大要塞
ロシア帝国が建設し、ソ連時代まで拡張が続けられた世界有数の要塞。その歴史と機能を徹底詳解する。(文・写真・イラスト=藤井尚夫)
U-505
あるUボートの数奇な運命
アメリカ中西部、ミシガン湖畔のシカゴ科学産業博物館には一隻のドイツ海軍潜水艦が展示されている。第二次大戦時の「大西洋の戦い」で死闘を繰り広げたUボートⅨC型『U-505』である。本艦はいかなる経緯でこの場所に辿り着いたのか──。その激闘と波乱の航跡を追う。(文・写真=神野秀雄)
追悼 史上初めて音速を突破した男
チャック・イェーガー
昨年十二月、この世を去った米空軍の伝説的パイロット、チャック・イェーガー。航空史に残された彼のその生涯を振り返る。(文・写真解説= 白石 光)
■ 検証/ドキュメント
信長に先んじた最初の「天下人」
三好長慶伝
三好長慶とは何者か。畿内各地で戦に明け暮れたが、敵を滅ぼすことはせず、父の仇ですら許して和睦する。勝瑞から越水、芥川、飯盛へと居城を移しつつ、一族の勢力を広げるなかで、足利将軍家を擁立することなく、ついに京を支配した。長慶が織田信長に先駆けたといわれるゆえんである。将軍を殺害せず、室町の秩序を変えようとした長慶の挑戦を三好氏研究の第一人者が描く。(文=天野忠幸)
ポーランドの興亡〈近代編〉
独立回復への道
中欧の大国として歴史を刻んできたポーランドは、十八世紀末までに列強三か国に分割され、以来約一二〇年、世界地図から姿を消し、亡国の憂き目を味わった。しかしどんな逆境の時も統一と独立への努力を繰り返し、第一次世界大戦後の混乱を機に、遂に国家再建の偉業を成し遂げる。(文=荒川佳夫)
アメリカが"脅威"と認めたカリブの小国
グレナダ侵攻1983
現在、中国による南沙諸島の占領と基地化がアメリカを始めとする各国の大きな懸念材料となっている。このような島嶼とその軍事基地化は過去何度も軍事的緊張の火種となっているが、今から38年前に生起したアメリカ軍によるカリブ海の小国「グレナダ」への侵攻も、その一例であった。緊迫する事態にアメリカ政府はいかに対応し、侵攻作戦はいかなる課題をアメリカ軍に残したのか。(文=山崎雅弘)
鎌倉軍事政権の誕生
鎌倉幕府とは、武家政権とは
【第2回】武家政権前夜~院政と武士の政治進出
鎌倉幕府の成立に関する素朴な疑問から、軍事政権としての鎌倉幕府を見つめ直す本連載第二回は、源平の武士たちが台頭するきっかけとなった「院政」の実態に迫るため、荘園公領制による利権システムを解き明かす。(文=西股総生)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part46
半島戦争(1812年)②サラマンカの会戦(その2)
スペイン領内へ進出したウェリントンのイギリス・ポルトガル連合軍は、首都マドリッドへの進路を前にしてマルモンのポルトガル方面軍との決戦の時を迎えた。(文=佐藤俊之)
■ インタビュー
野戦重砲兵大隊通信兵
岡﨑輝城
陸軍砲兵隊のサイパン島における戦い、そして捕虜生活と復員までの体験を語る。(文=久野 潤)
■ 好評!カラー連載!
【戦国の城】
「天下」を治めた三好長慶による"石垣の城"
【河内】飯盛城
(文・監修=中西裕樹・イラスト=香川元太郎)
【日の丸の轍】File.16
側車付オートバイの不満を解消したコンパクト四駆車
九五式小型乗用自動車(くろがね四起)
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【蒼空の記憶】
世界の海を股にかけて活躍した「凡庸な傑作機」
PBYカタリナ
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【縦横無尽! 世界戦史】
ナポレオン戦争の起源 その3
ブロイ元帥とギベール父子
(文=有坂 純)
【戦士の食卓】
大西洋航路をゆくアメリカ海軍駆逐艦艦長の朝食
スクランブル・エッグ&ベーコン
(文・調理・撮影=水梨由佳)
■好評連載!
日本100名城と武将たち 川越城 × 柳沢吉保(簑輪 諒)
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)
信長の独断(大野信長)
歴史群像 No.165 2021年2月号
■ 第一特集
作戦ドキュメント
戦艦『金剛』『榛名』のガ島飛行場砲撃
綿密な計画と勇断が果たした壮挙
アメリカ軍の急襲から2か月、二度の総攻撃に失敗してまだ取り戻せないガダルカナル飛行場。何とか敵航空兵力を沈黙させて輸送作戦を成功させたい日本軍は、ついに戦艦による飛行場砲撃を計画する。“断じて行えば鬼神も之を避く”。万端の準備を整えた2隻の巨艦は、運よく敵艦不在の海面に進入する……。主砲弾900発を撃ち込んで米軍を戦慄せしめた日本海軍2戦艦の夜間急襲作戦の経過と内実を徹底分析。(文=大塚好古)
■ 第二集
最新研究から導き出された謀反の真相
徹底検証 本能寺の変
本能寺の変の原因については、諸説が入り乱れ、百花繚乱の観を呈している。ここでは事変半年前、信長・光秀の間に初めて波風が立った四国政策の対立と、長らく俗説とされてきた信長による光秀折檻問題に焦点を絞り、謀反の真相に迫る。(文=桐野作人)
■ 第三特集
大国の思惑に翻弄されたポーランドの孤独な戦い
ワルシャワ蜂起1944
第二次世界大戦の緒戦で敗北し、独ソ両国に分割併合されたポーランドだが、地下組織による抵抗活動は続いていた。そして戦局がドイツの劣勢へと傾いた一九四四年八月、抵抗組織「ポーランド国内軍」は反独蜂起を決行した。首都ワルシャワで繰り広げられた悲劇的な戦いを振り返る。(文=山崎雅弘)
■ カラー企画
図解でわかる! 揚陸艦艇発達史
強襲揚陸艦へと至る航跡
アメリカ海軍において、CSG(空母打撃群)と並ぶ規模を有する戦闘部隊がESG(遠征打撃群)であり、その中心となる艦艇が強襲揚陸艦である。揚陸艦という艦艇はどのように生まれ、いかにして世界中に戦力投射できるほどの強襲揚陸艦へと発展したのか? その誕生から現在までの"航跡"をたどる。(イラスト・解説=坂本 明)
上野戦争の舞台
東叡山寛永寺の地形を読む
(文=長南政義)
CG彩色でよみがえる!
死闘の蒼穹を駆け抜けた"翼の騎士"たち
ドイツ空軍エース論
第二次大戦時、ドイツ空軍からは数多のエースパイロットが生まれた。その要因を探る。(文/写真彩色監修・解説=白石 光・写真彩色=山下敦史)
編集部レポート
空母『ミッドウェイ』探訪記
第二次大戦後のアメリカ海軍空母として、最長の就役記録をもつ空母『ミッドウェイ』。博物館となった実物から、その構造と設備を知る。(文=沼田和人)
■ 検証/ドキュメント
○新連載、スタート!
鎌倉軍事政権の誕生 ~鎌倉幕府とは、武家政権とは
【第1回】折れた革命~以仁王の令旨と頼朝の挙兵
源頼朝が興し、その後700年続く武家政権の始まりとなった鎌倉幕府。しかし、その成立の過程をつぶさに見ていくと、いくつもの疑問に突き当たる。なぜ、頼朝は石橋山での惨敗から瞬く間に復活できたのか? なぜ、頼朝と義経は決裂したのか? なぜ、頼朝は朝廷を倒して全国を支配することを目指さなかったのか…? これらの疑問は、鎌倉幕府を「軍事政権」として捉え直すことでその答えが見えてくる。2022年大河ドラマのテーマでもある鎌倉幕府の成立史を再検証する全6回の連載、ここにスタート!(文=西股総生)
戦史分析 上野戦争
西郷隆盛の指揮統率と「新政府軍圧勝神話」の実相
上野山に籠る彰義隊などの旧幕府軍に対して、新政府軍は総攻撃をかけて一日で掃討、爾来、大村益次郎は上野戦争の立役者とされてきた。しかし江戸城に坐した大村と違い、陣頭に立って 戦闘の指揮をとったのは西郷隆盛であり、その指揮統率力をいかんなく示すものとなった。(文=長南政義)
明治海軍“運用の神様”
三浦 功
若手士官が憧れた真の船乗り
滅亡の修羅場をくぐった幕府海軍の若き士官は、やがて新生「海軍」に身を捧げ、海と船に関する運用技術のエキスパートとして光を放つ存在となった。武功輝く勇将・猛将でこそないが、海国日本を真に支えた“技巧の将”とも呼ぶべき知られざる海軍軍人の半生。(文=大井昌靖)
大清帝国の成立
<後編>満・蒙・漢を統べる大ハーンへの即位
後金国(アイシン・グルン)の二代ハンとなったホンタイジは朝鮮を屈服させるが、明軍に錦州城で敗北する。一方、南モンゴルではモンゴル帝国の正統後継者リンダン=ハーンが活動を活発化。モンゴルの盟主をかけた決戦が近づきつつあった。(文=山上至人)
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part45
半島戦争(1812年)①サラマンカの会戦 その1
ウェリントンが国境を越え、スペイン本土へ侵攻する時がやって来た。目標を首都マドリッドに置いたイギリス・ポルトガル軍は、その進路上に横たわる、要衝・サラマンカ攻略へと向かった。(文=佐藤俊之)
■ インタビュー
駆逐艦『磯風』航海長
伊藤 茂
ソロモン、マリアナ、レイテなど、数々の激戦を戦った海軍士官が語る駆逐艦の戦い。(文=久野 潤)
■ 好評!カラー連載!
【戦国の城】
金森長近の城に見る最初期の天守の異様な構造
【越前】大野城
(文・監修=加藤理文・イラスト=香川元太郎)
【日の丸の轍】File.15
兵士たちの身近な移動・運搬手段
軍用自転車
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)
【蒼空の記憶】
時代を読み間違えて誕生した異形の戦闘機
ボールトンポールデファイアント
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)
【縦横無尽! 世界戦史】
ナポレオン戦争の起源 その2
サクス元帥とオーストリア継承戦争
(文=有坂 純)
【戦士の食卓】
宣伝工作に派遣された日本放送協会技術者軍属が堪能した“ジャワの味”
サテ・アヤムとサテ・カンビン(鶏と羊の串焼き)
(文・調理・撮影=水梨由佳)
■好評連載!
日本100名城と武将たち 唐沢山城 × 天徳寺宝衍(簑輪 諒)
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
負けじ魂、これぞ船乗り(勝目純也)
戦場のミステリー(工藤智明)