No.153~156
歴史群像 No.156 2019年8月号
■ 別冊付録
豪華別冊付録
本誌特製ボードゲーム
表)第二段作戦 日米空母決戦 1942(2人用)
裏)マレー沖海戦 1941(1人用)
同梱物
①サイコロ・シート(おもて紙)
②ゲームマップ1枚(B2大・両面印刷)
③コマシート(打ち抜き)
④ルールブック(32ページ冊子)
◎表面
太平洋戦争序盤における諸作戦を終えたあと、日本軍は真珠湾で叩けなかったアメリカ海軍空母の撃滅や米豪連絡線の遮断など、いくつかの課題に直面した。これらを解決する方法として検討されたのが「第二段作戦」。史実ではポートモレスビー占領を目指すMO作戦に連動して珊瑚海海戦が発生、一方でミッドウェー作戦が実施され、虎の子の空母4隻撃沈という大敗を喫し、さらにガダルカナル島への進出を契機として日本軍は泥沼の消耗戦に引きずり込まれた。では、別の選択肢はあったのか? 日本軍プレイヤーは、この「次の一手」をどこに打つか、具体的には手持ちの空母6隻をどこに投入するかという判断を下し、いかにして米空母を撃破し、米軍拠点を奪取するかを狙う。対する米軍プレイヤーは、それをいかに防ぎ、戦力立て直しのための時間を稼ぐかを狙う。1942年の太平洋戦争の分岐点を両軍の司令官の立場で体感できる。
◎裏面
開戦劈頭、日本海軍航空隊はシンガポールに拠点を置くイギリス東洋艦隊の中核、戦艦『プリンス・オブ・ウェールズ』と巡洋戦艦『レパルス』の撃沈という大戦果を挙げた。このゲームではこの海戦をテーマとし、プレイヤーは日本海軍の司令官となって、1)水上機と潜水艦による英艦隊の捜索、2)陸攻隊の出撃、3)英軍2戦艦への攻撃、4)陸攻隊の帰還と評価、という手順を通じて任務遂行についての上層部からの高い評価を目指す。
■ 第一特集
検証 ラバウル航空戦1942
第二段作戦の前に立ちはだかった“珊瑚海の五芒星”
太平洋戦争の開戦までに、米豪軍はお互いの連絡・輸送ルートの保護のため、珊瑚海を囲む5か所に航空哨戒拠点を設置した。この“珊瑚海の五芒星”とも呼べるであろう5つの拠点が、のちの日本軍の「第二段作戦」において、両軍の戦いの焦点となっていく。“五芒星”の最北端・ラバウルを早期に奪い、ここを拠点に行われた日本陸海軍航空隊の米軍との熾烈な航空戦の実相に迫る!
■ 第二特集
最新研究が明かす
児玉源太郎の生涯
日露戦争の旅順二〇三高地攻略をめぐり、乃木希典とともに語られることの多い児玉。しかし彼の本領は「満洲軍総参謀長」の肩書だけではとても語り尽くせない。軍事制度の改革や軍政、軍隊教育、植民地台湾の統治、内地の民政にと辣腕を揮い、戊辰から日清・日露戦争まで、勃興期の明治日本を駆け抜けた偉才の生涯をたどる。
■ 第三特集
ウクライナをめぐる独ソの死闘
ドエニプル攻防戦 1943
1943年7月のクルスク大戦車戦が終了した後、失地回復のためソ連軍は攻勢に転じた。各地区でドイツ軍を破りながらドニエプル川、そしてウクライナの首都キエフを目指す──。独ソ戦3年目の焦点となったロシア南部での攻防を詳解!
■ カラー企画
「大和ミュージアム」で展示中の新収蔵資料写真を詳解!
竣工時の姿とどめる
戦艦『武蔵』
竣工間もない時期の戦艦『武蔵』の姿を写した、「大和ミュージアム」の貴重な新収蔵資料写真。いつどこで、どのような状況のなかで撮影されたのか。写真に写るわずかな情報から読み解く!
超精細イラストで見る
日本海軍艦上機発達史
~十年式トリオから九六式トリオまで~
空母『鳳翔』の建造と共に生まれた初の艦上機、十年式トリオから、海軍の要求を満たす機体が揃った九六式トリオの登場まで、艦上機開発一五年の試行錯誤の軌跡を辿る、前・後編企画の前編。
■ 検証/ドキュメント
隠れたる“戦記”
駆逐艦『濱風』 戦時人命救助の大記録
数々の作戦に従事し、遂には『大和』型3隻の死出に居合わせることになった駆逐艦『濱風』。その時々に尽くされた最善の救命活動と努力、その奥に秘められた過去の悲劇。
そして打ち立てられた物言わぬ金字塔!
北欧の小国フィンランドは超大国ソ連といかに戦ったか
継続戦争
1939年11月のソ連軍侵攻に始まる「冬戦争」で、健闘むなしく領土を割譲したフィンランド。だが、1941年6月の独ソ戦勃発直後、フィンランドは旧領の回復を目指して、再びソ連と干戈を交えることとなった。独米英の思惑や当時の国際情勢を踏まえつつ、「継続戦争」と名付けられた二度目のフィン・ソ戦争の実相に迫る!
ソ連のICBM開発史 技術者たちの戦い
冷戦が始まると、圧倒的な戦略爆撃機戦力を背景としたアメリカの核攻撃に対抗するため、ソ連はICBM(大陸間弾道ミサイル)に活路を見出した。冷戦前半期のソ連における弾道ミサイル・ロケット開発を主導した男とそのライバルたちの戦いの記録。
戦いに明け暮れた“静たる大将”の30年
島津豊久
元服前にわずか15歳で初陣を飾って以降、数多の合戦を戦い続けた豊久。精強島津軍団有数の武弁の知られざる素顔と、戦いに明け暮くれた30年の生涯をたどる。
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part36・半島戦争(1809年)⑤
半島戦争(1809年)⑤アンダルシア侵攻とカタルーニャ制圧
スペイン軍のマドリッド奪回作戦を退けたフランス軍は反撃に転じ、スペイン軍を追ってアンダルシアへと侵攻する。一方、アラゴン・カタルーニャでは、ブラケ率いる軍と交戦ジローナでは半年以上にわたる一大攻囲戦が展開した。
■ インタビュー
山本五十六長官機の墜落現場を上空から確認した海軍士官
小柳正一
水上機乗りとして、そして、航空機開発のため実験部隊の一員として活躍した海軍士官の太平洋戦争。
■ 大好評!カラー連載!
歴群誌上プレビュー
アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場
【日の丸の轍】File.06 陸軍が手にした最初のハーフトラック
シトロエン装軌自動車
【戦国の城】対柴田戦を想定して強化された若越国境の要
若狭 国吉城
【蒼空の記憶】イタリア軍を支えた隠れた名機
サヴォイア・マルケッティSM.81
【縦横無尽! 世界戦史】
チャリオット 第二回 先祖返りと生きた化石
【戦士の食卓】ドゥーリトル襲撃隊の生存者が解放後に食した料理
アイリッシュ・シチュー
【歴史群像フォトギャラリー】
九一式魚雷 vs Mark 13 Torpedo
日米航空魚雷
■好評連載!
日本100名城と武将たち 名古屋城×徳川宗春
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
フォークロア幕末維新
信長の独断 フルスロットル
負けじ魂、これぞ船乗り
戦場のミステリー
迷宮歴史倶楽部
歴史群像 No.155 2019年6月号
■ 第一特集
作戦分析 スラバヤ沖海戦
~ABDA艦隊はなぜ完敗したか
1942年2月、快進撃を続ける日本軍は、総仕上げともいうべきジャワ島攻略に着手する。これに対し、連合国各国は共同した指揮の下で迎え撃つこととなった。ジャワ島をめぐって生起した、米英蘭濠連合艦隊と日本艦隊の激突を詳解する。
■ 第二特集
戦略・作戦分析 朝鮮戦争
~【後編】中国軍の介入と膠着する戦線
北緯三八度線を越え、北朝鮮領内に雪崩れ込んだ国連軍。しかしその前面に新たな敵・中国軍が出現した。目まぐるしく攻守が入れ替わる激戦の果て、戦いは寸土をめぐる消耗戦に突入する。南北分断のまま休戦状態となった背景を、政治と軍事の両面から探る。
■ 第三特集
榎本艦隊と列藩同盟 幻の提携
~反明治政府連合、戊辰戦争二年目の大逆転構想
北緯三八度線を越え、北朝鮮領内に雪崩れ込んだ国連軍。しかしその前面に新たな敵・中国軍が出現した。目まぐるしく攻守が入れ替わる激戦の果て、戦いは寸土をめぐる消耗戦に突入する。南北分断のまま休戦状態となった背景を、政治と軍事の両面から探る。
■ カラー企画
"鉄底海峡"に眠る戦艦『比叡』
2019年2月、ガダルカナル島近海で戦艦『比叡』の船体が発見された。海底調査からその最期を分析するとともに、日本海軍を代表する本艦の生涯をたどる。
CG彩色でよみがえる!
Ⅳ号戦車
~ドイツ装甲部隊の"働き馬"
第二次世界大戦を通じて、その信頼性の高さからドイツ装甲部隊の中核となってあらゆる戦線で活躍したⅣ号戦車。支援戦車と登場したⅣ号戦車は、いかにして主力となったのか。その背景と進化の過程をたどる。
■ 検証/ドキュメント
7月20日事件、永遠の謎
~消されたキーマンをめぐる4つの疑問
反ヒトラー派将校たちによるヒトラー暗殺とクーデターの計画。その成否の鍵を握る立場にいたのが国内予備軍司令官フリードリッヒ・フロムだった。フロムはどこまで知っていたのか?残された謎とは!?
“夢の燃料”をめぐる日本陸海軍の迷走
実録 ワシントン会議
第一次大戦後、列強海軍による超弩級戦艦の建艦競争は国家経済に負担を強いるほどに過熱した。そこで日米英を筆頭とする列強は、軍縮の国際的ルールの策定を目指してワシントンに集った。第二次大戦の海軍と海戦の形を決めたこの会議では、何が議論されたのか?
戦闘指揮所
~戦闘情報を集中管理する軍艦の中枢部
刻々と変化する戦況に対応するために英空軍が開発した戦闘情報を集約して分析するシステム。米海軍はこれを艦内の指揮中枢とすべく導入した。
化学兵器の歴史
~「貧者の核兵器」と呼ばれた禁断の兵器の誕生と発展
国力がない小国でも手にすることができ、今日では大規模テロの手段ともなってわれわれの日常を脅かしている化学兵器は、いかにして生まれ、成長を遂げていったのか。古代から現代までの足跡を追う。
パーツから読み解く戦国期城郭論
横矢掛りと櫓台
~飛び道具を用いた火力運用の効率化
敵の迎撃に最も効果的なのは、弓や鉄炮などの飛び道具だ。そのため城郭には敵を側方から攻撃する「横矢掛り」と、射撃の拠点である「櫓」が設けられていた。城郭における射撃の効率化の歴史を紐解く。
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part35
半島戦争(1809年) ④オカーニャの会戦
タラヴェラ会戦後、イギリス軍の協力を得られず単独で作戦したスペイン軍はタホ川流域での2つの会戦でフランス軍に敗れた。しかし再編成されたスペイン軍は、9月、悲願のマドリッド奪回をめざして一大攻勢を発動する。
■ インタビュー
パレンバン作戦に参加した落下傘部隊の衛生兵
坂井 清
戦闘中の応急処置、医薬品が不足する中での撤退。落下傘部隊と歩兵部隊に所属し、負傷兵の治療にあたった衛生兵の戦い。
■ 大好評!カラー連載!
【日の丸の轍】File.05 砲兵科と機甲科が所属を争った自走野砲
一式七糎半自走砲(ホニⅠ)
【戦国の城】相模川以東における扇谷上杉軍の戦略拠点
相模 大庭城
【[図解]武器と甲冑】
第四章 [戦国時代] ④鉄炮登場
【蒼空の記憶】「ウィドウ・メーカー」の悪名を返上した中型爆撃機
B-26マローダー
【縦横無尽! 世界戦史】
高出力レーザー兵器 チャリオット 第一回 機甲部隊の遠い祖先
【戦士の食卓】稀代のマジシャンが食した
ウールトン・パイ
■好評連載!
日本100名城と武将たち 沼田城×真田昌幸
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
信長の独断 フルスロットル
負けじ魂、これぞ船乗り
迷宮歴史倶楽部
歴史群像 No.154 2019年4月号
■ 第一特集
「雷電」や「月光」で昼夜戦い抜いた高空の守護神
朝鮮戦争
【前編】北朝鮮軍の侵攻と国連軍大反
大日本帝国の降伏で第二次世界大戦が終結したあと、統治者を失った朝鮮半島にアメリカとソ連が進駐。北緯三八度線を境に南と北に統治機構を樹立した。だが、北朝鮮軍の韓国侵攻で始まった朝鮮戦争が半島全域を戦火で包み込むこととなる。今も終わらぬ戦争の原因と序盤の戦いを読み解く。
■ 第二特集
ノルマンディー戦域ドイツ軍最後の攻勢と"地獄の包囲環"
ドイツ西方総軍の壊滅~リュティヒ作戦とファレーズ・ポケット
連合軍の上陸から二か月、崩壊寸前のノルマンディー戦線を立て直すべく、ドイツ軍は装甲師団を主力とした反攻作戦「リュティヒ」を発動する。しかし、その先には恐るべき運命が待ち受けていた……。
■ 第三特集
激動の戦国関東を知略で戦い抜いた一族の150年
房総 里見氏の興亡
戦国時代初期、忽然と安房に姿を現した里見氏は、瞬く間に同国を統一し、北へと勢力を拡大する。その結果、房総半島に影響力を持つ小田原北条氏との激突は不可避となった。二度にわたる国府台での敗北や度重なる家臣の離反を乗り越え、里見氏はいかにして近世大名へと成長したのか。そして、そのあまりに意外な末路とは。
■ カラー企画
【戦跡レポート】
幻の「西カロリン決戦」のための日本軍の拠点の現在
ヤップ島
太平洋戦争後半、絶対国防圏の一角として航空基地が築かれるも、孤立したまま終戦を迎えたヤップ島。そこには日本軍機の残骸がいまでも数多く残されている。
ジェット戦闘機講座
第二次世界大戦末期にジェット戦闘機が出現してから、70年以上が過ぎた。この間、世界各国でさまざまなジェット戦闘機が開発・運用されてきたが、現在でもジェット戦闘機は航空戦力の主力である。現用のジェット戦闘機の構造や兵装を図解するとともに、パイロットの装備や空戦の実際について見ていこう。
■ 検証/ドキュメント
エリッヒ・レーダーの見た夢
ドイツ海軍再建の舞台裏
第一次大戦後、ドイツ海軍のトップの座に就いたレーダーは大艦隊建造計画を推し進めたが、その夢は実現しなかった。レーダーはいかなる海軍を目指したのか。そして、なぜ計画は挫折したのか。
“夢の燃料”をめぐる日本陸海軍の迷走
人造石油を量産せよ
石炭を液化して燃料を得る「人造石油」の技術は、日本陸海軍における、航空主兵、機械化の推進に伴う燃料消費の増大を解消する夢の技術であった。液体燃料のほとんどを輸入で賄う、持たざる国・日本の人造石油製造技術への挑戦は、どのような結末を迎えたのか?
結成の真意と雄大なる国家ビジョン
【再検証】奥羽越列藩同盟
幕末最終盤の慶応4年(1868)に成立し、東北から越後にかけての31藩が加盟しながら、実効を顕すことができなかったと評される奥羽越列藩同盟。仙台・米沢藩を軸に、知られざる同盟の実像と三つの意義、そして明治新政府に突きつけた強烈なメッセージに迫る。
戦艦と駆逐艦に乗り組んだ軍医二人の奮戦記
海軍軍医の太平洋戦争
将兵の命をあずかる海軍軍医。その任務の実態は意外にも知られていない。レイテ沖海戦に参加した若き軍医の眼を通して見る。“血で血を洗う”戦場医療現場の実相。
[連載]西洋戦史研究
森田禎介
海兵第七十期生として海軍の門を叩き、艦隊勤務を経て特攻隊の分隊長として終戦を迎えた士官が見た日本海軍盛衰の情景。
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争
半島戦争(1809年)③ 劣勢のイギリス・スペイン軍
1809年7月のタラヴェラ会戦で、一応の勝者となったイギリス・スペイン軍だがフランス軍を追撃する余力はなく、更に北からスールトのフランス梯団が接近したため撤収・再編を図るイギリス軍と、マドリッド奪回に執着するスペイン軍の間に齟齬が生じることとなった。
米軍による"真珠湾のリベンジ"
ラバウル空襲
米軍はソロモン諸島の戦いに決着をつけるべく1943年11月、日本軍の一大拠点ラバウルへの大空襲を行った。海軍の艦載機と陸軍の爆撃機による苛烈な攻撃を追う。
■ 大好評!カラー連載!
【日の丸の轍】File.04 "決戦生産体制"下での物資輸送に活躍
戦時形蒸気機関車
【戦国の城】小港を見下ろす外房有数の巨城の謎
安房 江見根小屋城
【縦横無尽! 世界戦史】
高出力レーザー兵器(4) レーザー兵器の課題と展望
【[図解]武器と甲冑】
第四章 [戦国時代] ③備の誕生
【戦士の食卓】ノルマンディー上陸前夜、“くすねて”きた
フルーツ・カクテル
【蒼空の記憶】「駄作機」から優秀な戦闘爆撃機への転身
ホーカー・タイフーン
■好評連載!
日本100名城と武将たち 五稜郭×武田斐三郎
信長の独断 フルスロットル 成田長親とバンクシー
負けじ魂、これぞ船乗り 夢は正夢
フォークロア幕末維新 幕末の豪快男、吉田大八が伝えるもの
戦場のミステリー 客船『ノルマンディー』炎上の謎
Comic 吉原昌宏[索敵針路]
歴史群像 No.153 2019年2月号
■ 第一特集
「雷電」や「月光」で昼夜戦い抜いた高空の守護神
海軍 三〇二空 決戦録
追浜に生まれ厚木に陣取った海軍初の局地防空部隊、三〇二空。横須賀軍港防衛だけでなく、その高い昼間・夜間の戦闘力を存分に発揮して広く本土防空戦に活躍した栄光の戦闘機隊。その軌跡とユニークな装備から素顔に迫る!
■ 第二特集
近世大名として生き残るまでの苦難の道
島津氏と関ヶ原合戦
足かけ7年に及んだ朝鮮での戦いで大いに疲弊した島津氏は、しかし、さらなる苦難に直面する。有力家臣による「庄内の乱」、そして関ヶ原合戦。いっぽうで義久の家督継承問題も揺れ動いていた。戦国大名島津氏はいかにしてこれらの苦難を乗り越え、近世大名へと脱皮したか。
■ 第三特集
用兵思想と機械化部隊はどこまで整備されていたか
ソ連軍から見た「独ソ開戦」に至る道
1930年代半ば、既に野心的な用兵思想と大規模な機械化部隊を持っていたソ連赤軍。しかし対独開戦を迎えるまでの紆余曲折で、その退潮と復活を繰り返すことになる。独ソ戦緒戦での大敗はなぜ起こったか、そして最終的な勝利はなぜ得られたのか……。
■ カラー企画
徹底取材&CG再現!
対馬要塞などと連携して対馬海峡東水道と壱岐水道を防衛した陸軍要塞
壱岐要塞の全貌
巡洋戦艦『赤城』の四十糎砲塔を転用した黒崎砲台を中核に、朝鮮海峡系要塞の一翼を担った壱岐要塞の砲台群を詳解する。
CG彩色でよみがえる!
屈辱を撥ねのけ立ち上がった最強の"破壊者"たち!
太平洋戦争のアメリカ海軍艦隊駆逐艦
開戦当初の隻数、個艦能力ともに劣勢な状況から、強大な工業力の下、一挙に勢揃いして日本軍を圧倒。戦後西側海軍をも支えた“ワークホース”らの物語。
■ 検証/ドキュメント
終戦間際、米空母機との決死の対空戦闘
駆逐艦『柳』 津軽海峡の死闘
終戦間際の昭和20年7~8月。アメリカ空母任務部隊は東北および北海道を空襲した。その圧倒的な航空攻撃に晒された1隻の『松』型駆逐艦の生き残るための最後の戦い。
ムッソリーニと国王&バドリオ
二つのイタリアと第二次大戦
敗色濃厚となったイタリアは降伏し、連合軍側として戦いに参加することとなった。一方ドイツは、失脚したムッソリーニを祭り上げて傀儡国家を作る。政治的に分断された大戦後半のイタリア半島の様相を政治と軍事の視点から見る。
“田原坂”の直後に生起した知られざる大陣地戦
作戦分析 植木・荻迫(おぎさこ)・木留(きどめ)の戦い
大激戦として知られる田原坂の闘いに勝利した政府軍。しかし、そのすぐ後に、これまでほとんど語られることのなかった死闘が待ち構えていた。“もう一つの田原坂”の27日間の死闘とは?
パーツから読み解く 戦国期城郭論
もっとも基本的な城の 防禦装置
堀
城のもっとも基本的なパーツのひとつ、「堀」。さまざまな形態のものがあるが、これらはどのようなセオリーに基づいて使い分けられていたのか。その本質に迫る!
【インタビュー】『羽黒』『陸奥』通信士から特攻隊の分隊長となった海軍大尉
森田禎介
海兵第七十期生として海軍の門を叩き、艦隊勤務を経て特攻隊の分隊長として終戦を迎えた士官が見た日本海軍盛衰の情景。
[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争Part33
半島戦争(1809年)② タラヴェラの会戦
スペイン軍と連携してマドリッド攻略をめざす、ウェルズリーのイギリス軍はタラヴェラの近郊で孤立しかけたヴィクトールのフランス第Ⅰ軍団攻撃を策するが、フランス軍にはゼバスチアニとジョセフが来援し、凄惨な大会戦が始まった。
■ 大好評!カラー連載!
【日の丸の轍】File.03 想定外の戦場で使われた騎兵戦車
九五式軽戦車
【蒼空の記憶】ソ連の鬼才が生み出した「世界最速の驢馬」
ポリカルポフ I -16
【戦国の城】東だけでなく西側にも構えられていた城下町
近江 佐和山城
【縦横無尽! 世界戦史】レーザー兵器の基礎概念
高出力レーザー兵器
【[図解]武器と甲冑】
第四章 [戦国時代] ③持鑓と長柄鑓
【戦士の食卓】アメリカ海兵隊出撃前の食事
ビーフステーキ
■好評連載!
日本100名城と武将たち 新発田城×新発田重家
Comic 吉原昌宏[戦場伝説/翼をもつ魔女]
信長の独断 フルスロットル
負けじ魂、これぞ船乗り
フォークロア幕末維新