No.162は7月6日発売予定です。
南部男の意地を見よ! 南北戦争、海の戦いはドラマチック!(記事・2020年6月29日)
▲南軍の商船襲撃船『サムター』
奴隷制への賛否が武力対立に至った南北戦争。いざ戦争が始まると、当初、産業面での立ち遅れから不利とされた南部連合国が局面においては北部を圧倒する勢い。北部合衆国は開戦劈頭、海軍による南部港湾諸都市の封鎖作戦により、南部の基幹貿易産品である綿製品の輸出を封じんとしていたが……。「南北戦争 知られざる海の戦い」では、北部の海軍による封鎖作戦と、これに対抗するべく南部が打った秘策、「商船襲撃船」と「封鎖突破船」の活躍を紹介します。不利を悟っていた南部の海軍関係者たちは、それをいかに覆し、南部に勝利を導こうとしたのか。記事では、襲撃船と突破船に関わった南部の男たちのエピソードを追いつつ、海の戦いが南北戦争全般に与えた影響を分析します。
「一兵と言えども残置すべからず」。奇跡と呼ばれた作戦の全容!
(特集・2020年6月22日)
▲「ケ」号作戦に参加した軽巡洋艦『阿武隈』
「軽くて便利」の美点が愛された豆タンク、誕生の理由とは?
(日の丸の轍・2020年6月19日)
ある目的のために開発された兵器が、本来の役割ではなく、思惑とは別の役割で広く愛される。「日の丸の轍」が今回取り上げるのは、機関銃しか装備しない二人乗りの豆戦車、九四式軽装甲車。イギリスのカーデン・ロイド牽引車を参考に開発された九四式軽装甲車は、最初から戦闘用として計画されたものではなく、ある目的のために開発が求められた、特殊車両と言っても過言ではない存在でした。その誕生の陰に、日本陸軍のどんな思惑が秘められていたのか。また牽引車として期待された九四式が、どのような経緯から兵士たちの身近で頼りになる装甲牽引車兼戦闘車へとなったのか。九四式軽戦車の小さな車体に秘められた日本陸軍の戦術思想と和製タンケットの活躍を紐解きます。
ドイツ製の心臓を得て開花した“傑作”の資質!(蒼空の記憶・2020年6月17日)
第二次大戦の中盤、連合国の戦闘機パイロットから「侮りがたし」と刮目して見られたイタリア空軍戦闘機がありました。その名はマッキMC.202。稲妻を意味する「フォルゴーレ」の愛称を付けられたこの戦闘機は、空冷エンジンを装備していた前身のMC.200「サエッタ(電光)」を改設計し、ドイツのダイムラーベンツ製DB.601液冷エンジンを搭載。これにより、空力性能は優れているのにパワーが足りず、設計の良さが生かし切れていなかったMC.200の潜在能力は一気に開花します。連載「蒼空の記憶」の今回のテーマは、イタリア航空機産業界をリードした天才設計者カストルディが生んだ、第二次大戦におけるイタリア最良の戦闘機、MC.202誕生の経緯から活躍までを解説します。好評のCG彩色にもご期待ください。