雑誌歴史群像―次号制作進行中

No.148 (2018年4月号)

No.148は3月6日発売予定です。

西方からの侵入者、独伊に引き裂かれた小国ギリシャの戦いとは?
(記事・2018年2月28日)

古代には東方からペルシャ帝国の進攻を受け、マケドニア、ローマ、オスマン帝国と強国の支配を受けつつも、第一次大戦後はようやく独立を遂げ、中立を堅持していた南欧の小国・ギリシャ。しかし、第二次大戦初期にローマ帝国再興を標榜するイタリアが西方から侵入。それをきっかけに、ギリシャの国土はドイツによる本格的な侵攻を受けることに――。戦史研究「ギリシャと第二次大戦」では、ギリシャを襲った独伊との戦いとその後の分割統治、そして戦後の内戦までの苛烈な戦いと運命を解説します。

鉄のドレスをまとった子だくさんの賢婦人、出撃す!
(銘鑑HISTORIA・2018年2月26日)

ワシントン海軍軍縮会議は、列強国海軍の戦艦の運命を大きく変えました。剛腕鉄女ともいうべき戦艦から、航空機という子供を抱いた賢婦人――空母へと姿を変えることで完成に漕ぎ着けたアメリカ海軍の『レキシントン』級もその一例。ネームシップ『レキシントン』とその妹の『サラトガ』は、その誕生時点では深く考慮されるに至ってはいなかった「空母同士の戦い」に臨み、激闘を繰り広げます。銘鑑HISTORIAは、大戦を生き延びた妹『サラトガ』をテーマに、そのタフネスの真価に迫ります。

郵便配達さん、ありゃ~前後ろが逆に飛んどるわ!(日の丸の翼・2018年2月22日)

終戦も間近のある日、福岡県のとある飛行場から一機の試作機が飛び立ちました。動力性能が十分ではないため、低空を低速で、やっとのことで飛行したその試作機こそ、「B-29を一撃で叩き落とす」ことを期待された局地戦闘機『震電』でした。推進式のエンジン・プロペラ配置を採用し、従来の空力の常識を一歩踏み超えた独自の形態の新鋭機。カラー連載「日の丸の翼」では、開発プロジェクトの始まりから終焉まで、あまりに短く、それゆえに半ば神格化された異形の戦闘機『震電』の真の姿を紐解きます。

勝利と敗北の理由――日本海軍の連勝を阻んだものとは?(特集・2018年2月19日)

夜間砲雷撃戦、それは厳しい訓練に裏打ちされた日本海軍必勝の戦法――のはずだった。ソロモンの海の戦いで、夜を味方として戦うことに絶対の自信を持つ日本海軍が味わった勝利の美酒と、そのあとに待ち受けた陥穽。その間に何が起きていたのか? 特集「第一次ソロモン海戦とサボ島沖夜戦」では、両海戦の主役となった日本海軍第六戦隊を軸に、アメリカ側の対応と進化を俯瞰しつつ、まったく対照的な展開を見せた太平洋戦争屈指の海戦を分析する。
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