雑誌歴史群像―次号制作進行中

No.150 (2018年8月号)

No.150は7月6日発売です。

日本軍を苦しめた「ドイツ式国民党軍」を育てた顧問団とは?
(戦史研究・2018年7月2日)

国際的な孤立という状況の中で、日本との不利な戦いを強いられていた国民党軍は、窮余の策として遠くドイツに救いを求めた。この要望にこたえる形で派遣された軍事顧問団は、練度と装備で日本に後れを取っていた国民党軍を立て直し、その実力は日本軍にとっても侮れないものとなっていった。戦史研究「ドイツ陸軍の中国派遣軍事顧問団」では、顧問団派遣の背景、その物的・人的協力の実相、そして順調だった中独連携の終焉に至る歴史を徹底解説します。

幕末日本の「情報」を支配し、先手を取ったのは誰なのか?
(徹底分析・2018年6月30日)

幕末といえば、京都における各思想派間の闘争や戊辰戦争の激戦といった武力衝突を思い浮かべる方が多いのでは? しかしその裏では、政略、謀略が渦巻く激しい情報戦が行われ、その成否は武力をもっての最終的な闘争にも大きな影響を与えていた。徹底分析「幕末諜報戦」では、幕末日本で治安を担った組織とその関係者を中心に、情報をどのように掌握し、選別し、利用していったのか、その実態に迫ります。

ドイツ陸軍、その装備の独創と伝統を総まくり!(特集・2018年6月28日)

プロイセンの伝統を受け継ぐ独特のデザインセンス、そして理論と実戦で世界をリードした戦車運用などの戦術に適合し、かつ戦場で求められる機能を追求した数々のアイテム、兵器。ドイツ陸軍はいかにしてその独自性を進化させ、装備を充実させていったのか? 特集「ドイツ陸軍 装備変遷史」では、あまりにも多彩で興味深い、ドイツ陸軍の装備の歴史を徹底解説します。

“ドイツ兵の普段着”36年型野戦服のプロフィール!(カラー企画・2018年6月25日)

WWⅡのドイツ軍といえば――個性的な兵器群に加えて、独特なデザインのヘルメットや被服をイメージする方が多いのでは? カラー特集「第二次大戦期 ドイツ陸軍の象徴 36年型野戦服」では、ドイツ兵のイメージを決定づけているともいえる、お馴染みの野戦服のプロフィールを紐解きます。そのデザインの誕生や材質・製造プロセス、機能などを多角的に解説。貴重な写真や資料も網羅した、軍服ファンも必見の記事です。

巻頭企画は、ドイツ戦車開発の10年チャートと携帯火器を網羅した豪華仕様!
(折込み・2018年6月23日)

 WWⅡドイツ軍の装備は、ミリタリーファンに人気のアイテム。150号という区切りの記念号は、ドイツ陸軍括りの総力戦を展開しておりますが、その口火を切る巻頭の折り込み企画でもドイツ三昧でお送りします。表面は「ドイツ装甲戦闘車両 開発の軌跡」と題し、再軍備宣言から第二次大戦の敗戦まで、約10年間の戦車開発の流れを、運用方針に基づいてチャート化。裏面では、ドイツ軍の携帯火器を鮮明な写真で一望できる、銃火器ファンにうれしい構成です。お楽しみに!

蒼空へと駆け上りそこなった最後の“日の丸の翼”(日の丸の翼・2018年6月18日)

太平洋戦争末期、日本海軍は特攻を前提とした機種の開発に着手します。双発ジェット機『橘花』も、その出自は特攻機開発計画でした。容姿に類似の点が多いドイツのMe262のような戦闘攻撃機、そして迎撃戦闘機としての資質を見出されるのは、紆余曲折の末。大戦末期の多くの日本軍計画機がそうであったように、エンジンの開発遅延が足かせとなり、終戦直前の初飛行にこぎつけたのはむしろ幸運だったと言えるかもしれません。蒼空への雄飛を目指しながら、昇れなかった最後の日の丸の翼『橘花』。本機のご紹介をもって、『日の丸の翼』も最終回となります。長きにわたるご愛読、ありがとうございました。
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