歴史群像バックナンバー

No.97~100

歴史群像 No.97 2009年10月号

歴史群像2009年10月号

第1特集

帝国海軍の自覚なき航空撃滅戦
【作戦分析 第二次ソロモン海戦】

ガダルカナル島をめぐる戦いの一環として、あるいは空母同士の航空戦として語られることが多い第二次ソロモン海戦。本稿では、日本海軍の空母機動部隊と陸上基地航空部隊による「航空作戦」という戦いの本質を注視し、海軍の航空撃滅戦構想を分析する。

第2特集

“後継者戦争”の敗者なき終焉
【小牧・長久手戦役】

秀吉と家康の両雄が対戦した唯一の戦役である「小牧・長久手の戦い」は、秀吉の天下を決したはずの戦いであった。だがその戦いには、絶対的な勝者も敗者も存在しなかった。なぜ、そのような戦いが天下を決したのか…。両雄の政略からその背景を探る。

第3特集

ヒトラーに与した三国の野望
【東欧枢軸国の興亡】

日独伊と同じ枢軸国側で参戦したハンガリー、ルーマニア、ブルガリア。彼らはいかなる歴史を背負い、いかなる意図を持って戦ったのだろうか。国家の命運をヒトラーに賭けた三か国の足跡を振り返り、戦後の東西分裂の起点としての東部戦線史を知る。

巻頭カラー特集

珊瑚礁に囲まれた死闘の痕跡【探訪 ペリリュー島】

カラー企画

東西甲冑考/海軍 九七式艦上攻撃機/長谷堂城 攻防戦/戦史の名画をよむ「ツォルンドルフの戦い」/フォトギャラリー「アメリア・イアハートの遭難」/『大脱走』のちょっとマニアックな楽しみ方

その他の記事

近代日本を測った技術者集団の足跡『陸軍陸地測量部』/米国の壮大な擬装作戦『軍用機工場を消せ!』/“マレーの虎”その知られざる光と影『将軍 山下奉文の素顔』/各国陸軍の教範を読む⑨『捜索と攻撃:その一 フランス軍Ⅰ』/現地召集兵、アンガウル島の戦い『倉田洋二インタビュー』/ドイツ三十年戦争『EpisodeⅡ:グスタヴ・アドルフ参戦』/産業革命による革新的な技術の登場『大砲入門⑤』/空前の逃亡劇、その驚くべき手口『ドキュメント 大脱走』/最新 銃事情『アサルト・ライフル』/信長の独断『山中鹿之介と大ちゃん』/戦場のミステリー『山下財宝の伝説』/THE WAR MOVIE『脱走四万キロ』ほか

新連載コミック 第2回

吉原昌宏 『戦場伝説』Scene2/爆弾航路-Bomb Alley-

TOP    BACK

歴史群像 No.98 2009年12月号

歴史群像2009年12月号

第1特集

日本海軍「艦隊決戦主義」の濫觴
【黄海海戦】

日清戦争の開戦から一月半後の明治27年(1894)9月17日、両国の艦隊は黄海海上にて激突した。帝国海軍設立より四半世紀、ようやく体裁を整えつつあった日本艦隊は、『定遠』『鎮遠』を擁する強大な清国艦隊に戦いを挑むことになる。そして黄海海戦は、近代海軍建設を目指す日本海軍にとって、その後の行方を決定づけるものであった。

第2特集

思想と民族を隔てた分断の28年
【ベルリンの壁 1961-1989】

1989年11月9日、歴史的な事件が世界を瞠目させた。30年近くにわたり東西ベルリンを隔てていた「壁」が、市民の手で叩き壊されたのである。「壁崩壊」は、同年に入って急速に加速していた東欧民主化のハイライトとなり、マルタ会談よって冷戦終結が宣言された。記憶から薄れつつあるその瞬間を、東欧における冷戦の歴史と共に振り返る。

第3特集

揺らぎ始めた夜戦の優位
【検証 サボ島沖海戦】

日本海軍の夜戦能力は当初、米海軍を圧倒していた。このため、ガダルカナル島の周辺海域では、昼間は連合軍が制海権を握り、夜間は逆に日本軍が優位に立つというシーソーゲームが繰り広げられていた。だが、レーダー技術の進歩により、日本軍は夜戦の主導権を失っていく。その兆しとなった海戦と、その作戦上の意義を検証する。

カラー企画

平和祈念の裏で擦れ違う歴史観『開戦70周年式典』/軍歌が広めた殉国美談『勇敢なる水兵』/インデペンデントとタンケッテ『戦間期に生まれた陸上艦隊幻想』/日の丸の翼『陸軍 九八式直協機』/戦国の城『常陸 塙城』/フォトギャラリー『大韓帝国』/最前線で構築された近代野戦陣地『西南戦争・鹿児島橋頭堡』

その他の記事

機甲戦の時代を予言した新理論への挑戦『英国実験機械化部隊』/潜航艇を有効活用したミンダナオ海の戦い『奮戦! セブ甲標的隊』/水面下で火花を散らした極秘技術の攻防『英独機雷戦争』/各国陸軍の教範を読む⑩『捜索と攻撃:その二 ドイツ軍Ⅰ』/予科練一期生『伊藤進インタビュー・前編』/ドイツ三十年戦争『EpisodeⅢ:フランスの介入と戦争の終焉』/加農砲、臼砲、榴弾砲への分化『大砲入門⑥』/陸軍の頭脳を襲った天誅の刃『永田鉄山斬殺事件・前編』/銃兵の自衛装備から白兵戦装備へ『銃剣①』/信長の独断『立花宗茂とブリ』/戦場のミステリー『巡洋艦謎の消失』/THE WAR MOVIE『ワルキューレ』ほか

新連載コミック 第3回

吉原昌宏 『戦場伝説』Scene3/接舷戦闘―A CLOSE ENCOUNTER―

TOP    BACK

歴史群像 No.99 2010年2月号

歴史群像2010年2月号

第1特集

日本軍流「電撃戦」の結晶
【マレー侵攻作戦】

真珠湾攻撃に呼応してマレー半島に奇襲上陸した日本軍は、55日間で約1100キロを進撃するという驚くべき機動力でシンガポールを陥落させた。ドイツのような装甲師団を持たない日本軍が、イギリス軍相手になぜこのような戦果を挙げることが出来たのだろうか。マレー作戦における日本軍独特の機動戦と、快進撃を支えた作戦上の要諦を再検証する。

第2特集

主家を屠った越後の梟雄
【下剋上! 長尾為景】

戦国時代は一般に「下剋上」の時代と言われる。上杉謙信の父・長尾為景もまた、越後守護代の身分ながら主家の上杉家と争い国を乗っ取った、まさに下剋上の典型とされている。だが、果たしてそれは戦国大名たちの一般的な姿であったのだろうか。公私にわたり異彩を放つ長尾為景の波乱の生涯を通して、下剋上とは何かを再考する。

第3特集

独ソに蹂躙された消失国家の苦闘
【第二次大戦 ポーランド戦史】

第二次大戦のポーランドは独ソに占領され、強制収容所や「カティンの森事件」で知られるように、多大な犠牲を強いられた悲劇の国の印象が強い。しかし一方で、開戦前にはチェコスロヴァキア領の一部を接収、占領下では独ソ両軍に協力しており、被害者・加害者の色分けで歴史を語ることの困難さを示している。大戦に翻弄された東欧の大国の実相を見る。

カラー企画

現代に甦った日本海海戦時の雄姿『戦艦三笠出現!』/戦国の城『播州 姫路城』//日の丸の翼『海軍 九九式艦上爆撃機』/フォトギャラリー『グラーフ・ツェッペリン世界周航』/戦史の名画を読む『皇帝ナポレオンの聖別』/南洋の楽園に佇む日本統治の面影『探訪 パラオ諸島』

その他の記事

天翔ける悍馬、その栄光と黄昏『P-51 MUSTANG』/海上交通路を巡るもう一つの日本海海戦『蔚山沖海戦』/第一次大戦時に蔓延した史上最大のパンデミック『スペイン風邪』/各国陸軍の教範を読む⑪『捜索と攻撃:その三 ソ連軍Ⅰ』/三〇二空「雷電隊」分隊長『伊藤進インタビュー・後編』/議会が支配する「国軍」の誕生『イングランド内乱』/大砲の全盛期とその将来像『大砲入門⑦ 最終回』/事件の裏に蠢いた粛軍の怨讐『永田鉄山斬殺事件・後編』/刀剣銃剣からナイフ銃剣へ『銃剣②』/信長の独断『黒田長政とACアダプタ』/戦場のミステリー『日露戦争軍神秘話』/THE WAR MOVIE『日本海大海戦』ほか

コミック 新シリーズ始動

吉原昌宏『ÉCLIPSE-太陽が欠ける日-』

別冊付録

アメリカ陸海軍戦闘機ガイド 1933~1945

TOP    BACK

歴史群像 No.100 2010年4月号

歴史群像2010年4月号


通巻100号記念 特別号
ノルマンディー上陸作戦 大特集!!

PART Ⅰ

歴史を変えた“いちばん長い日”
【ドキュメント THE D‐DAY】

1944年6月6日、敵の激しい銃砲弾が炸裂する中、冷たい海から陸地に這い上がろうとした男たちがいた。敵の真っ直中に降り立ち、戦友が来るまで孤独な戦いを続けた男たちがいた。ダンケルク撤退から丸4年、満を持して発動された空前の上陸戦を臨場感豊かにドキュメントする。

PART Ⅱ

ノルマンディー戦役を「作戦術」で斬る
【検証 オーヴァーロード作戦】

米英連合軍のノルマンディー海岸への上陸と海岸堡の確保、英連邦軍のカーンへの攻勢失敗、米軍のサン・ロー方面からの突破とドイツ軍の反撃、米英連合軍によるファレーズ付近での包囲戦などからなる一連の戦い、すなわち「ノルマンディー・キャンペーン」をつぶさに分析して連合軍の勝因を探る。

PART Ⅲ

1944年6月、世界大戦の趨勢は決していた
【終戦1年前のチェックメイト】

ノルマンディー上陸後の攻防が続く中、東部戦線ではソ連軍のバグラチオン作戦が発動され、ドイツは東西両面で窮地に立たされた。同じ頃、太平洋戦線では米軍がマリアナ沖海戦で日本に完勝。大勢が決したこの時に、なぜ戦争は終わらなかったのか。1944年6月前後における第二次大戦の戦略的状況を概観する。

3大特別企画

【別冊付録】復刻版 極祕『對戰車戰鬪ノ參考(戰車關係)』
【綴込付録】ノルマンディー上陸作戦 部隊章シール
【保存版】WWⅡ欧州戦線 戦争映画100選

カラー企画

ノルマンディー上陸作戦先鋒部隊『部隊章カタログ』/激戦地のいま『“史上最大の作戦”の舞台』/日の丸の翼『海軍 零式艦上戦闘機二二型』/戦国の城『京都 二条城』/戦史の名画を読む『ジャンヌ・ダルク』/絵図と具足が伝える『“雑兵物語”の世界』/観光スポットとなった水中戦跡『探訪 サイパンの海』/フォトギャラリー『ウェーク環礁』

その他の記事

帝国陸軍VS.米海兵隊、太平洋のD-DAY『サイパン攻防戦』/二次大戦で完成した“海の攻城戦”『強襲上陸のノウハウ』/英仏海峡で繰り返された三次にわたる抗争『英蘭戦争』/成功した戦国の海上補給『“朝鮮出兵”渡海作戦』/各国陸軍の教範を読む 特別編『對戰車戰鬪ノ參考(戰車關係)を読む』/本多挺進隊・陸軍大尉『原田重穂インタビュー』/イラスト解説『D-DAYにおけるアメリカ軍兵士の装備』/信長の独断『小早川秀秋とバレンタインチョコ』/戦場のミステリー『ジャンヌが聴いた声』

コミック 新シリーズ始動

吉原昌宏 『ÉCLIPSE-太陽が欠ける日-』

TOP  BACK