「城下町探訪」 高知―幕末期に数多くの志士を輩出した南国土佐の城下町
土佐藩と山内家ゆかりの史跡 坂本龍馬と幕末ゆかりの史跡 その他の見どころ
※「Information」マークのついてる写真はクリックすると、詳細情報がご覧になれます。
●旧山内家下屋敷長屋展示館 15代藩主・山内豊信(容堂)の別邸下屋敷のそばに建設された武家長屋。警護に就く武士たちが宿泊するための施設として建てられたものだ。2階建ての入母屋造りの長屋が当時のまま残されており、1階には当時の土佐藩士や庶民の生活を知ることができる家具や民具が展示されている。2階は土佐藩船「夕顔丸」などの和船模型が飾られている特別展示室だ。別邸下屋敷は明治になって山内家本邸として使用されていたが、戦後に売却されホテル三翠園になっている。この長屋と門のほか、西郷隆盛と容堂が会見した物見亭が現存する。 (左上)旧山内家下屋敷長屋展示館の門。 |
|
2010年はNHK大河ドラマ「龍馬伝」が放映されることもあり、一段と注目を集めている高知の街。幕末に海援隊の隊長として活躍、薩長同盟や大政奉還に尽力した坂本龍馬をはじめ、武市瑞山、後藤象二郎、板垣退助など、近代日本への道をリードした人物たちゆかりの地が随所に残されている。どの場所も路面電車と徒歩で巡れる場所なので、ゆっくり龍馬を偲んで幕末散策を楽しんでみたい。 |
|
(上)路面電車 |
坂本龍馬(イラスト=藤生ゴオ) |
高い台座の上に建てられた巨大な碑は、昭和43年(1968)に明治百年記念行事の一環として建てられたもの。石碑の文字は吉田茂の揮毫によるものだ。本家に高知でも指折りの商家であった才谷屋を持つ坂本家は郷士の家柄ながら裕福な家庭で、この付近から南の水道町までの広い敷地を所有していた。 |
|
坂本龍馬生誕地・才谷屋跡などがある、龍馬ゆかりの上町に建つ。館内では龍馬を生み育てた町の歴史と家族との繋がりを模型や映像などを使って紹介。龍馬の誕生から脱藩までの流れを、ジオラマやCGで手軽に知ることができる。観光ボランティアガイドによる館内の無料案内(要予約)もおすすめ。 |
|
坂本家の本家である才谷屋の跡地に建つ喫茶店。龍馬の肖像画などが飾られたレトロな雰囲気の店は、龍馬ファンが必ず訪れるという人気のスポット。高知の坂本龍馬研究会の事務局でもあり、店内には龍馬関連の本や機関紙などの資料がところ狭しと並んでいる。 |
|