雑誌 歴史群像

雑誌『歴史群像』は、1992年6月に創刊されました。当時は「人物・戦い・事件」の検証がテーマの総合歴史雑誌でスタートしましたが、読者の人気の高い「戦い」を中心にした編集方針へとシフト。現在は「ミリタリー・戦史Magazine」に生まれ変わりました。

人類の歴史は戦争の歴史でもあり、そこには多くのドラマと学ぶべき教訓があります。これからも戦史をもとに、さらに興味ぶかい誌面づくりを目指します。



歴史群像
2024年10月号
(No.187)
9月6日発売!

歴史群像2024年10月号

特別定価:1,190円(税込)

 

 

 

~~今号の内容~~


第一特集

日米両軍の目論見が交錯したブーゲンヴィル島の攻防
●戦役検証 北部ソロモンの争奪

中部ソロモン撤退のあと、絶対国防圏の外郭と位置付けられた北部ソロモンとラバウル。その中で、この海域に執着し航空戦力を消耗する日本海軍。かたやラバウル孤立を目論むアメリカ軍は、少ない出血で北部ソロモンの戦闘を終結させようと試みる。(文=宮永忠将)

第二特集

●ドイツ空軍の最終戦1945
ソ連空軍と対峙した第Ⅵ航空艦隊の死闘

1945年春、ベルリンへと迫るソ連軍に対して、首都防衛のため最後の戦いに挑んだドイツ空軍。本土防空戦とは異なる、もう一つの戦いとは?(文=古峰文三)

第三特集

●伊達政宗の関ヶ原合戦
近世大名 伊達氏の基礎を築いた独眼竜の政戦略

慶長3年(1598)8月、太閤秀吉が薨去。豊臣政権では熾烈な権力闘争が勃発し、徳川家康と反徳川派の抗争はやがて全国規模の大乱へと発展する。陸奥岩出山60万9000石の領主となっていた伊達政宗も、自家の存続と本領回復をかけ、徳川方として上杉氏と戦う。関ヶ原合戦における政宗の動向と政戦略を最新研究から検証する。(文=水野伍貴)

検証/ドキュメント

乙未戦争
日本軍の台湾攻略戦1895

「日清戦争の延長戦」との位置づけで開始された日本軍の台湾攻略戦は、台湾住民の激しい抵抗に遭遇した。軍事作戦の経過を中心に、知られざる戦いに光を当てる。(文=山崎雅弘)


日露戦争 連合艦隊 悪夢の六日間
八隻の艦艇はなぜ失われたのか?

日本海海戦で大勝利をおさめた連合艦隊。だが日露戦争緒戦で、連合艦隊はさまざまな理由によって、わずか6日間で水雷艇から戦艦まで8隻の艦艇を失った。大損害はなぜ生じたのか。その原因を検証する。(文=大井昌靖)


フランス空母の戦後史
国威を賭け模索され続けた整備計画

第二次大戦後の国力・工業インフラ崩壊の中で空母部隊を立ち上げ、経済的制約や国産化圧力に耐えて有数の空母戦力を構築・維持したフランス海軍の歩みをたどる。(文=大塚好古)


最強の城を考える 特別編
"非史実系天守"の軍事学

街のシンボルなどとして数多くの"非史実系天守"が造られてきた。しかし、なぜかその姿に違和感が感じられるものも少なくない。その違和感の正体とは? 軍事的視点を中心に考察するとともに、城を学ぶ上での"非史実系天守"の意義についても論じる。(文=西股総生)


[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争
ロシア戦役[第7回]
消えた冬営地

モスクワを放棄して退却を開始するナポレオン軍。しかし、物資の欠乏、ロシア軍の脅威、迫りくる“冬将軍”が彼らの行く手を阻む。これが、ナポレオン最大の敗走劇の序章であった。(文=佐藤俊之)

カラー企画

カラードキュメント
CG彩色でよみがえる!
D-Day H-Hour

ノルマンディー上陸当日、5つの海岸の連合軍。
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)


歴群シネマガイド
中東諸国の戦争映画
知られざる秀作の数々が紛争の現在を映し出す

イスラエルとハマスの激しい戦闘が続く中東地域。現在進行形の複雑な各国間の対立を背景にした彼の地の映画を通して見る"いまそこにある戦争"。(文=大久保義信)

カラー連載

【日の丸の轍】戦時下に誕生した省力化電気機関車
戦時形機関車EF13
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)


【戦国の城】御館の乱で景勝方の拠点となった要衝の城
越後 鳥坂城
(文・監修=西股総生・イラスト=香川元太郎)


【蒼空の記憶】新生ポーランド空軍を支えた雄々しき「ヘラジカ」
PZL.37ウォシュ
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)


【縦横無尽! 世界戦史】近代以前の戦争 その3
神速の剣
(文・図・解説=有坂 純)


【戦士の食卓】イタリア海軍潜水艦『コマンダンテ・カッペリーニ』の乗組員を歓喜させた
ニョッキ
(文・料理・写真=水梨由佳)


【迷宮歴史倶楽部】戦場の銀輪
軍用人力二輪車発展史⑥
(絵・文=モリナガ・ヨウ)

COMIC 新連載 第10回

神聖ローマ帝国 三十年戦争(宮下英樹)
[第一章]冬の王〈第十三話〉新王戴冠式

■ 連載コラム

・日本100名城と武将たち 月山富田城×立原久綱(文=簑輪 諒)
・負けじ魂、これぞ船乗り(文=勝目純也)
・信長の独断(文=大野信長)

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