雑誌 歴史群像

雑誌『歴史群像』は、1992年6月に創刊されました。当時は「人物・戦い・事件」の検証がテーマの総合歴史雑誌でスタートしましたが、読者の人気の高い「戦い」を中心にした編集方針へとシフト。現在は「ミリタリー・戦史Magazine」に生まれ変わりました。

人類の歴史は戦争の歴史でもあり、そこには多くのドラマと学ぶべき教訓があります。これからも戦史をもとに、さらに興味ぶかい誌面づくりを目指します。



歴史群像
2024年8月号
(No.186)
7月5日発売!

歴史群像2024年8月号

特別定価:1,300円(税込)

 

 

 

~~今号の内容~~


別冊付録 オールカラー80p

【復刻】WW2米軍マニュアル
●『制服と徽章』UNIFORMS AND INSIGNIA
(アメリカ陸軍情報部・同海軍情報部制作)

第二次大戦時、米軍が作成した各国軍の軍装をイラスト図解した識別マニュアルからドイツ・日本・イタリア軍のパートを復刻!

●付録解説  (解説=編集部)

第一特集

●戦役検証 中部ソロモンの攻防
「日本海軍ガ島撤退後」の日米陸海軍の死闘

戦線後退を余儀なくされたガ島失陥後の日本軍と、陸海軍による二軸攻撃で波に乗るアメリカ軍。日本軍は時にアメリカ軍に打撃を与え、巧妙に転戦を成功させるも、回り始めた後退の歯車は止まらない…(文=宮永忠将)

第二特集

●鎌倉幕府の滅亡
正成、高氏、義貞…… 得宗専制体制を瓦解させた後醍醐倒幕軍の激流

蒙古襲来後、幕府に対する御家人の不満が高まると、後醍醐天皇は天皇親政をめざして倒幕を企図し、楠木正成、赤松円心、足利高氏、新田義貞など、名だたる御家人たちが呼応して反北条の旗を揚げた。一五〇年目にして鎌倉幕府はいかに滅亡したのか?(文=遠藤明子)

第三特集

●日本陸軍のロジスティクス【大正・昭和篇】
兵站思想における「二大主義」の確立とその限界

日露戦争などの経験を経て、大正・昭和期に兵站システムを発展させたはずであった日本陸軍は、なぜ太平洋戦争において兵站に失敗したのか。そこには大正期に採用された二つの考え方が大きく影響していた。兵站思想とその運用の変化、そして失敗へと至った本質を探る。(文=長南政義)

検証/ドキュメント

三八式歩兵銃
日本陸軍の象徴的兵器─その実像

幕末期の雑多な小銃群から短い期間で標準化を果たし、世界水準に達した日本陸軍小銃の軌跡と限界。(文=古峰文三)


秋月種実
戦国期九州の政治情勢を動かした国衆

大友・島津・龍造寺氏の「三氏鼎立」というイメージのある戦国末期の九州。一国衆ながら、大友氏ら大勢力と互角に渡り合い九州北部に一大勢力を築いたのが秋月種実である。九州戦国史のキーパーソンの知られざる生涯を追う。(文=中村知裕)


松前藩の幕末維新
激動の時代に呑まれた最北の小藩

蝦夷地に成立した松前藩は、蝦夷産物の交易を基盤とする独自の発展を遂げたが幕府の蝦夷地政策の変遷に揺さぶられ、戊辰戦争末期には戦いの渦に巻き込まれていくこととなった。(文=樋口晴彦)


アフリカの第二次大戦
英・伊・日が攻防を繰り広げた知られざる戦い

ほとんどがヨーロッパの植民地となっていたアフリカ大陸。第二次大戦勃発を機にイタリアはイギリス植民地の併合を目的として侵攻を開始。一方、インド洋への日本軍の進出を恐れたイギリスは、仏領マダガスカルの制圧に乗り出した……。語られることの少ないアフリカの戦いに焦点を当てる。(文=山崎雅弘)


[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争
ロシア戦役[第6回]
モスクワの占領と撤退

ボロディノでの死闘の後、大きな損害をかかえたままナポレオン軍はモスクワに入城する。
しかし、すでにもぬけの殻となった市街で、彼らはただ無為の日々を送るほかなかった。(文=佐藤俊之)

インタビュー

綱田芳昭
駆逐艦『浦波』電測員

十六歳で海軍に志願し、電測員として乗組んだ『浦波』艦上での対空戦闘とルソン島での陸上勤務を体験した二等兵曹が語る太平洋戦争末期、フィリピンの海と陸の戦い。(文=久野 潤)

カラー企画

ユダヤ戦争
「民族離散」をもたらした反ローマ独立闘争

紀元66年、ローマ帝国支配下の属州ユダヤ。ユダヤ教信仰の中心であったエルサレムで反ローマ闘争が勃発。反乱の火の手は属州全体にまで拡大し、ローマ軍との激しい戦いに発展する。「民族離散」(ディアスポラ)をもたらすこととなった戦争を概観する。(文=荒川佳夫)


【歴史群像フォトギャラリー】東部戦線、ソ連収容所、そして戦後
撃墜王エーリッヒ・ハルトマンの戦い

(文=時実雅信)


歴群シネマガイド
イギリスの戦争映画
ユーモアとリアリズムが同居する"骨太"な作品群

かつての覇権国家、階級社会、しぶとい諧謔精神……イギリス市民社会の風土が生む、特有の"捻くれた"表現によって描き出される戦争の姿。(文=大久保義信)

カラー連載

【戦国の城】首里王府軍に落とされた名将・阿麻和利の居城
琉球王国 勝連グスク
(文・監修=上里隆史・イラスト=香川元太郎)


【日の丸の轍】近代騎兵に攻撃力を与えた装甲車
九二式重装甲車
(文・監修=古峰文三・イラスト=上田 信)


【蒼空の記憶】旅客機をベースに開発された哨戒爆撃機
PV-1ヴェンチュラ
(写真彩色監修・文=白石 光・写真彩色=山下敦史)


【縦横無尽! 世界戦史】われらが大隊は堅き砦
近代以前の戦争 その2
(文・図・解説=有坂 純)


【戦士の食卓】再会を約束して…イギリスの伝統料理
ステーキ・アンド・キドニー・パイ
(文・料理・写真=水梨由佳)


【迷宮歴史倶楽部】戦場の銀輪
軍用人力二輪車発展史⑤
(絵・文=モリナガ・ヨウ)

COMIC 新連載 第10回

神聖ローマ帝国 三十年戦争(宮下英樹)
[第一章]冬の王〈第十二話〉出立の日

■ 連載コラム

・日本100名城と武将たち 広島城×毛利元清(文=簑輪 諒)
・負けじ魂、これぞ船乗り(文=勝目純也)
・信長の独断(文=大野信長)

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