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「城下町探訪」 佐倉―チューリップが咲きオランダ風車が回る城下町

Ⅰ 城郭の見どころ

佐倉城   帝国陸軍駐屯地として

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城外から撮影した在りし日の大手門。
(写真:菅谷義範氏所蔵)

佐倉城

●石垣のない城郭


北に広がる印旛沼とそこへ流入する鹿島川、高崎川、台地の急な崖といった自然の要害を巧みに活用し、台地上に土塁を設けて佐倉城が築城された。石垣はないが、元々の地形と土により防御力の高い縄張りを実現しているのが特徴で、建物は残っていないが馬出の空堀や曲輪、堀などはよく整備されている。

●馬出しの空堀
ちょうど国立歴史民俗博物館の奥に当たる。

●堀田正睦像(上)、ハリス像(下)
佐倉藩を代表する城主の若き日の姿が留められている。その向かいには、条約交渉の相手であったハリスの像が建つ。




(上)堀田正睦が隠居後暮らした三の丸御殿付近の空堀。
 

(左)唯一の江戸時代の遺構の門。
もともと城内にあった門はあるが、残念ながらどこの門かは不明。市内の旧家や甚大寺で保管されていたものだが、城址公園が整備されるのに合わせて復元された。

●天守台
天守台北側の高くなった土塁に向かって基礎が二段階になっている。

●本丸跡
桜の季節には市民の行楽の場となる。
(写真協力:佐倉市)

 

帝国陸軍駐屯地として

明治時代に入ると、佐倉城は帝国陸軍歩兵隊の駐屯地となり、櫓や門などの建築物はすべて取り壊され、兵舎が建設された。初期には歩兵第二連隊、後には第五十七連隊が駐屯し、終戦まで佐倉は軍隊の町となった。

●第五十七連隊時代の正門
現在の国立歴史民俗博物館入り口あたりと思われる(写真協力:佐倉市)



数少ない兵営の遺構として、トイレ跡(土台・上)と訓練に使われたという12階段(左)が残る。


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