「城下町探訪」 佐倉―チューリップが咲きオランダ風車が回る城下町
佐倉城 帝国陸軍駐屯地として
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城外から撮影した在りし日の大手門。 |
●石垣のない城郭 北に広がる印旛沼とそこへ流入する鹿島川、高崎川、台地の急な崖といった自然の要害を巧みに活用し、台地上に土塁を設けて佐倉城が築城された。石垣はないが、元々の地形と土により防御力の高い縄張りを実現しているのが特徴で、建物は残っていないが馬出の空堀や曲輪、堀などはよく整備されている。 |
明治時代に入ると、佐倉城は帝国陸軍歩兵隊の駐屯地となり、櫓や門などの建築物はすべて取り壊され、兵舎が建設された。初期には歩兵第二連隊、後には第五十七連隊が駐屯し、終戦まで佐倉は軍隊の町となった。 |
●第五十七連隊時代の正門 数少ない兵営の遺構として、トイレ跡(土台・上)と訓練に使われたという12階段(左)が残る。 |