■アッガイの製作と塗装
使用モデルはMGアッガイ2体。追加工作は爪の先端を削り込んだだけであとはストレート組みです。
アッガイの製作でいちばん悩んだのが塗装とウェザリング。なんせあの形状なので現実感に乏しく、2体並べると漫才師みたいな感じになってしまうわけです。実際の塗装では、ボックスアートを参考に基本塗装の上にタンやダークイエローなどをオーバースプレーして退色した感じに仕上げています。
ウェザリングに関しては最初は上陸した設定なのでザク同様スジ汚れをメインに行なっていたのですが、納得のいくものにならずNG。そこで、一時作業を中断し、ノルマンディ上陸の場面で有名な『プライベートライアン』のDVDを見直しイメージを再構築。結果、AFV系のウェザリングに作戦変更し、タミヤのウェザリング用パステルで仕上げてみました。
なお、この撮影用モデルはスミ入れやドライブラシなどは行なっておらず、パステル仕上げ後のクリアーコートも省略しています。あとは撮影現場で照明やシチュエーションに合わせてウェザリングの修正を行なうことにしました。
■ジオラマベース
ベースはスチロールブロックを重ねてある程度の形状にし、ハンダゴテで地形の凹凸をつけます。次にモデリングペーストを塗り、砂や小石をボンドで定着させます。画材屋に行くとモデリングペーストもいくつかの種類がありますが、作例では仕上がりがザラつくサンドタイプのものを使用しています。
そして対戦車バリケード風の構造物はレジンキャストにて量産。柵はエバーグリーンのプラ材で、ネットはアルミ製のものをDIY店で購入して使用しています。
メインのベース以外に遠景用のトーチカのある丘も製作しています。トーチカはジャンクパーツより適当なものをチョイスし、砲座は地球連邦軍の戦艦モデル(EXモデルのサラミス、マゼラン)の主砲で構成しました。トーチカに関しては撮影時にここまではピントが来ないはずなので神経質な工作な行なっておりません。あくまで雰囲気重視のモデリングです。
↑完成カットからのひとコマ。右後方に見える岩山(トーチカ)は、状況に応じて移動できるようになっている。ほぼ全カット、スモークをきつめに焚いて撮影し、スケール感を出すように努めた。煙たかったです。