「城下町探訪」 川越―東京がなくした江戸が残る城下町
川越城本丸御殿 三芳野神社 太田道灌像 川越市立博物館
※「Information」マークのついてる写真はクリックすると、詳細情報がご覧になれます。
関東の譜代大名の居城の例に倣い、天守閣をもたなかった川越城において貴重な遺構。嘉永元年(1848)に時の藩主・松平斉典によって建築されたもので、玄関の大唐破風と三つ葉葵の鬼瓦が圧巻。大広間と玄関、それに移築復元された家老詰所が残る。なお、本丸御殿大広間が往時のままに現存するのはここ川越城と高知城のみである。 | |
|
この参道が「ここはどこの細道じゃ ♪ 」 |
平安時代の創建と伝えられる。川越城築城により、この社が曲輪内に位置することとなり、以来参拝するには城内を抜けなければならなくなった。一般の参拝者はその度に城を警備する者の取り調べを受けたという。これが童謡『とうりゃんせ』の舞台になったといわれている。 |
像は、かつての城郭の大手門跡に相当する川越市役所の庁舎前に建つ。道灌は、父・太田道真とともに扇谷上杉氏に仕え、川越城を含む江戸、岩槻の三城を築いたとされる。築城の名手であるとともに文武両道にたけた優れた武将として名声が伝えられる。
|
白壁の蔵を模した外観。隣には市立美術館が建つ。 |
川越の原始・古代から現代に至るまでの歴史史料を保存・公開する市立の博物館。城下町の面影をたどる散策を楽しみたいとお考えなら、まずここの展示を観て近世の町の構造をつかんでから町に出るのがおすすめ。また外観は見ることができても、実物の中までは見ることができない「蔵造り工程の復元模型」は必見。 |