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貴重な現存兵器
写真左は甲板に上がってすぐの後部主砲塔横に展示されている主砲弾で、左から30センチ鉄鋼榴弾と30センチ鍛鋼榴弾。写真右は、日本軍が旅順港外で使用した機雷。当時の軍艦にとって機雷は砲弾よりも恐るべき兵器で、日露双方で触雷被害が続出しました。
伝説を今に伝える展示物
写真左は「敵艦見ユ」の第一報を受信した無線電信室。三六式無線電信機のレプリカが展示されています。一時は床材まで剥がされていた「三笠」ですが、甲板の一部に当時のもの(写真右、材質はチーク)が残されています。無線電信室の前の部分で、復元されたものより幅広ですので一目でわかります。
水兵たちの息吹
8センチ補助砲が並ぶ上甲板中部の舷側ガンデッキ(写真左、景色を見るなら右舷(海側)の砲座開口部からが通?)。上部にはハンモック掛け用のフックがあります。また15センチ副砲の砲室(写真中)には実際にハンモックを掛けた状態で展示されています。写真右はガンデッキのはじにあるタイル貼りのトイレ跡。軍艦のトイレとは思えないほど豪華です。
気分は東郷元帥
写真左は露天の最上艦橋です。日本海海戦時、東郷元帥は幕僚から装甲された司令塔へ移ることを進言されましたが、戦況が見渡しやすいこの場所に留まりました。敵前大反転時の立ち位置は、①が東郷平八郎司令長官、②が参謀長の加藤友三郎少将、③が艦長の伊地知彦次郎大佐、④が参謀の秋山真之中佐であったといわれています。写真右は、その状況を描いた艦橋のレリーフです。
艦船マニアは要チェック
艦内展示室を囲む回廊を歩くときは、頭上にも注目。廊下の天井に渡されている桁には「三笠」の骨格である鋼材を製造したイギリスの製鋼所の名が記されています。2社で製造されたものが混在していて、写真左がグラスゴー、右がダルゼルの刻印です。
明治海軍の歴史を学ぶ
艦内にも貴重な展示があります。写真左は菊の紋章の艦首飾りで、大きさもさることながら、艦首の形状に沿って曲線を描いているのに注目。また、写真右、「三笠」を始めとする日本海軍軍艦の模型に混じって、“記念艦仲間”の「ヴィクトリー」「コンスティチューション」の模型も展示されています。
VR 制作=(株)プラズマ
協力=(財)三笠保存会
記念館「三笠」公式ホームページ
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