雑誌 歴史群像

雑誌『歴史群像』は、1992年6月に創刊されました。当時は「人物・戦い・事件」の検証がテーマの総合歴史雑誌でスタートしましたが、読者の人気の高い「戦い」を中心にした編集方針へとシフト。現在は「ミリタリー・戦史Magazine」に生まれ変わりました。

人類の歴史は戦争の歴史でもあり、そこには多くのドラマと学ぶべき教訓があります。これからも戦史をもとに、さらに興味ぶかい誌面づくりを目指します。



歴史群像
2025年8月号
(No.192)
7月4日発売!

歴史群像2025年8月号

特別定価:
1,350円(税込)

 

 

 


             

~~今号の内容~~

――太平洋戦争終戦80年 特別号――

豪華別冊付録!

特大イラストポスター
●「帝国軍艦大画報」

戦艦から練習艦、輸送艦までの艦船300隻と航空機48機が一堂に会した情景が描かれた特大パノラマ・イラスト・ポスターを復刻!
(村上松次郎・画/タテ500ミリ、ヨコ735ミリ)
(昭和15年[1940]発行の雑誌付録を80%大で復刻)
 ◎本誌に解説記事も収録

誌上[映画]プレビュー
●雪風 YUKIKAZE
海戦シーン、艦内セット写真など写真16点掲載!

太平洋戦争終結80年を迎えるこの夏、注目の日本映画が公開される。“不沈艦”“幸運艦”と呼ばれ、終戦を見届けた駆逐艦『雪風』をテーマにしたこの作品を、8月15日の全国公開に先駆けて紹介。

第一特集  
【特集】日本海軍 駆逐艦の戦い

●①駆逐艦『雪風』の生涯
幸運を勝ち取った二十九年の航跡

多数の海戦に参加して勇戦敢闘しながらその度に無事生還、戦後は復員に従事、賠償艦として中華民国に渡ったあとも艦隊旗艦の座にあった“奇跡の駆逐艦”の実像!


●②検証 日本海軍 水雷戦隊の水雷戦術
米艦隊主力を撃破すべく編み出された「秘技」の洗練と限界

日本海軍が来攻するアメリカ艦隊を撃滅すべく採用した漸減作戦。その中で、戦艦による砲戦と並び、米艦隊主力を撃滅する柱として据えられたのが、駆逐艦で編成される水雷戦隊による魚雷攻撃の戦術、水雷戦術である。その発展の経過と要領、そしてその限界を探る!(戦術・配置要領図多数掲載)


●検証『戦史叢書』
太平洋戦争の公刊戦史はいかに編纂されたのか

アジア・太平洋戦争の戦史記事執筆に不可欠な史料とも言える『戦史叢書』。終戦で散逸した史資料の収集確保に始まり、GHQの思惑、陸海軍間の史観の対立、紙幅の制限等々、さまざまな制約を克服して成った「公刊戦史」の誕生とその舞台裏とは。戦史ファン必読!


歴史群像フォトギャラリー
●『丹陽』 (旧『雪風』)の現役時代を物語る2葉の写真

ここでは、艦艇史研究家の田村俊夫氏が戦後の『雪風』研究の途上で入手した2枚の写真を俎上に、ドラマチックなその人生後半の断面を見ていこう。


アメリカ軍空撮写真等に見る
●終戦時日本海軍残存艦の様相

最後まで奮戦した戦艦、巡洋艦ら

――太平洋戦争以外の記事も充実!――

第二特集

●米軍 vs 英軍
勝利の背後にあった同盟内の確執

歴史的に兄弟国ともいえるアメリカとイギリスは第二次大戦において共闘し、輝かしい勝利をおさめた。しかし水面下では、両軍首脳の間で対立の火種がくすぶっていた。政治的な齟齬も含めた両者間の不信と確執に焦点を当てる。

第三特集

新田義貞、北畠顕家 それぞれの戦いと室町幕府の成立
●激突! 南北朝の争乱

建武3年(1336)5月、湊川合戦で楠木正成が敗死し、建武の新政はわずか2年半で崩壊。持明院統を擁する足利尊氏は京都に新政権を打ち立てるが、吉野に奔った後醍醐天皇は京都の奪還を図り、北陸では新田義貞、奥州・東国では北畠顕家が足利方と一進一退の激戦を繰り広げた。日本史上最長の動乱の幕開けを概観する。

検証/ドキュメント

大友vs龍造寺 元亀元年・肥前戦役の実相
再考 今山の戦い

元亀元年(1570)8月、鍋島直茂率いる龍造寺軍が肥前に侵攻した大友氏の大軍を撃破した今山の戦い。通説では龍造寺方の乾坤一擲の奇襲戦とされる合戦の実相と大友氏の肥前進攻の背景を検証する。


シュナイダー・カップ
伝説の水上機レースの全貌

民間の航空機レースとして知られ、数々のスピード記録を打ち立てた水上機レースの軌跡とその航空技術への貢献を検証する。


[連載]西洋戦史研究 ナポレオン戦争
1813年ドイツ戦役[第2回]
春季作戦の開始

ロシア戦役後に形成された対仏同盟軍には、やがてイギリス、スウェーデンなどが加わり、彼らは"ドイツ解放"を目指してナポレオン軍と相対することとなる。こうして始まったドイツ戦役、その緒戦における各軍の動きを追う。

インタビュー

戦艦『大和』沖縄特攻時に下艦した少尉候補生
北村和夫

少尉候補生として乗組んだ『大和』。空母『葛城』での勤務、潜水学校在学中に迎えた終戦。海軍少尉が体験した戦争末期の海軍を語る。

カラー企画

検証 家康の伊賀越え
「神君伊賀越え」の実像を探る

家康は、本能寺の変時に滞在中だった堺から本国三河に帰国した。それは家康の生涯で最も危ない逃避行とされているが、はたして実態は? 実際の行程と舞台裏に迫る!


歴群シネマガイド
戦争映画のなかの〈海戦〉
艨艟たちの戦史―その再現に挑んだ作品群

軍艦、そして航空機による海上の戦いを映像化するには、陸上戦に比べると予算的・技術的な困難が数多く存在する。古今の「海戦映画」はいかにしてそれを乗り越えてきたのか?

カラー連載


【日の丸の轍】軍港の陸上補給路として建設された
横須賀線


【蒼空の記憶】緒戦での苦闘を余儀なくされた艦上急降下爆撃機
SB2Uヴィンディケーター


【縦横無尽! 世界戦史】近代以前の戦争 その8
最後の騎兵


【戦士の食卓】イギリスのロースト・ビーフに欠かせない
ヨークシャー・プディング


【迷宮歴史倶楽部】
戦後80年間、密かにたたずむ奉安殿②
(絵・文=モリナガ・ヨウ)

COMIC

神聖ローマ帝国 三十年戦争(宮下英樹)
[第一章]冬の王〈第十八話〉白山の戦い

■ 連載コラム

・日本100名城と武将たち 富山城×佐々成政
・負けじ魂、これぞ船乗り
・信長の独断フルスロットル

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