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「城下町探訪」 高知―幕末期に数多くの志士を輩出した南国土佐の城下町

Ⅰ 城郭の見どころ

高知城   天守   高知公園内の銅像

高知城

●追手門から
 見上げた天守閣


所在地:高知県高知市丸の内1-2-1
問合せ先:Tel088-824-5701
開館時間:9:00~17:00(入場16:30まで)
休館日:12月26日~1月1日
懐徳館入館料(天守閣含む):大人(18歳以上)400円
*高知公園内は時間に関係なく入園無料
アクセス:JR土讃線・高知駅から徒歩25分。または土佐電鉄・県庁前駅から徒歩5分。
 

●追手門

高知城の正門。慶長年間に創建されたもので、寛文3年(1663)に崩壊したため、翌年に再建されている。石垣の上に渡櫓(わたりやぐら)を載せた櫓門で、門前が升形状になっており、三方から敵を攻撃できるようになっている。

(左)重厚な追手門の扉。ここから見上げる天守が実に美しい。

 

●野面(のづら)積み石垣

自然石を積み上げた石垣で、一見すると乱雑な造りに見えるが、奥行きのある石を積み上げ、隙間に砂利や小石を詰め込んであるため、頑丈で、排水にも優れた工法だ。

 

●廊下門

詰門とそれに続く廊下門は、本丸と二ノ丸をつなぐ役目を果たす櫓門。2階部分は廊下となっており、侍の間、中老の間、家老の間などがあった。

(上)二ノ丸から見た天守と廊下門の入り口(懐徳館への入口)
(右上)廊下門
(右中)廊下門へと向かう詰門の2階内部
(右下)天守から見た二ノ丸広場と詰門、廊下門

 

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天守

●本丸御殿(懐徳館)と天守

高知城は望楼型天守の典型。4重6階建ての構造で1重目の屋根を腰屋根として3重6階と数えられることもある。この城は本丸部分の建物がほぼ揃った形で残されているのが見どころで、現在、日本国内に12ケ所残される江戸時代以前に建造された天守のある貴重な城郭遺構のひとつだ。天守の最上階には初代藩主・山内一豊が遠州掛川城を模して造ったといわれる望楼の廻縁があり、当時の四国では高知城のみに見られる珍しいものだった。

(上3点)天守最上階からの眺め

天守内部の階段

天守正面入り口

天守の屋根にある鯱

 

●黒鉄(くろがね)門

三ノ丸から本丸の下を巡るように上ると黒鉄門がある。門扉に小さな鉄板を多数打ち付けてあったため、この名がある。

(上)黒鉄門
(左)天守下の石垣。石垣の上には鉄剣を並べた「忍び返し」と「石落し」がみられる。

 

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高知公園内の銅像

●山内一豊像

追手門へ向かう手前を県立文学館方向へ進むと、県立図書館前に山内一豊像が立っている。鎧兜姿で馬に乗り、長い槍を持った堂々としたものだ。

 

●板垣退助像

追手門を抜けた広場に立つのが土佐藩における倒幕派の急先鋒、自由民権運動の指導者として知られる板垣退助像。像は戦時中に供出され戦後再建されたもので、像の揮毫は再建当時の内閣総理大臣・吉田茂の手によるもの。そばには「板垣死すとも自由は死せじ」の碑も建つ。 

 

●山内一豊の妻像

現在は花壇公園になっている「杉の段」に建つ。夫の出世を助けた内助の功で知られる一豊の妻・山内千代とエピソードになった馬との像だ。


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