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千年の時を刻む出羽の古道「六十里越街道」

 千年以上も前から出羽三山の信仰の道として、多くの人々が往来した古道。一般民衆のあいだに聖地巡礼が広まる江戸時代には、「西の熊野」と並び、「東の湯殿(ゆどの)」といわれて大いに賑わいを見せた。
 現在の様子からは想像もつかないが、海側の庄内(鶴岡市)と内陸(山形市)を結び、生活物資や文化を運んだ山形県の大動脈であり、江戸への参勤交代をはじめ、魚介類や紅花などを運ぶ庶民にとっても不可欠の道であった。戦国時代においては戦略の要路としても利用された歴史の道は、今なお豊かな自然と信仰の道として栄えた名残を留めている。

● 六十里越街道を歩く ●

【第1回】 出羽三山の奥宮、湯殿山へ


【第2回】 山形、寒河江から湯殿山へ


【第3回】 鶴岡から七五三掛、大網へ


【第4回】 田麦俣を経て湯殿山へ