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2011年3月の地震と原発事故で
政宗ゆかりの地の多くが甚大な被害に見舞われた。
ニュースを観るたびに、
見慣れたり使い慣れたりした地名が出てきて
本当に胸が痛んだ。
そして今も痛い。

ウチの辺りは計画停電くらいで済んだものの
あれから1年9か月あまりが過ぎても
復興はおろか、住む所もままならない人や
未だ故郷の地を踏むことすら出来ない人がたくさんいる。

歴史上の人物と同じ土地に生き、同じ場所に立ち
同じ空を見上げて過去に想いを馳せる――
我々が当たり前のように享受してきた日々は
意識して守ろうとしなければ一瞬のうちに消滅してしまう
脆く儚い財産だったことにも気付かされた。

それはどの地域においても例外ではないことにも。
誰一人として他人事に出来ないことにも。

…なんてことを
今回の政宗の記事をリライトしつつ
改めて考えちゃったワケでね。


人は過去を過去に封じ込めてしまいがちだ。
だからこそ、過去の出来事に光を当て続けて
未来に活かすように貢献するのが、歴史家の役割。
このコラムだって、
「失敗からも成功からも学ぼうね」ってとこから

おおの のぶなが
カワサキのモーターサイクル
とロックンロールをこよなく
愛する歴史研究家。著書に小
社刊『知れば知るほど面白い
・人物歴史丸ごとガイド織田
信長』、共編著に『決定版 図
説戦国武将118』など。雑誌
『歴史群像』誌上にて「信長
の独断・フルスロットル!」
を連載中。本名同じ。

実は始まってる。

日本が「かつて存在した国」になってた事態もあり得た、
という恐ろしい事実をふまえて。

東北と、福島と、
そして被害を受けた全ての地域の復興のために。
ノブナガさんには信長さんほどの力はございませんが
出来ることは見つけて、続けてゆく所存です。

…すんません今回ばかりはボケられないっす。