『歴史群像』オリジナルTシャツ先行予約開始!

 学研パブリッシングの通販サイト「ホンモノケイカク」をご存知でしょうか? これは、各雑誌の編集スタッフがこだわりのアイテムを開発し、販売するというプロジェクト。この度『歴史群像』では、「ホンモノケイカク」と組んで、歴史・戦史関連のアイテム開発をスタートさせました。その第1弾として、オリジナル・デザインのTシャツを先行予約販売いたします。


 戦後70周年という節目にあたり、『歴史群像』がアイテム開発を行うのは、戦争の記憶の風化が進むなか、歴史に興味を持ち、深く知るための入り口を広げるきっかけになれば、という願いからです。
 日常的に使えて歴史を身近に感じられるもの、と考えてTシャツを選びました。製品化にあたっては「着倒せるタフさがある」「普段着にできるデザイン性」「歴史群像らしいこだわり」、という以上3つのコンセプトを掲げています。
 生地はTシャツの本場アメリカ製(アメリカ海軍で水兵の下着として使われたのが始まりといわれています)で、コットン100パーセントのヘビーウェイト素材。しっかりとした縫製で頑丈なのはもちろん、着心地も抜群です。
 グラフィックのテーマは日本海軍。『第一航空艦隊』と『海軍體操』という2アイテムです。アメリカ海軍由来のTシャツでアメリカ製の生地に、対米開戦の口火を切った一航艦を描くというのも、なかなかの思い切りなのですが――。生地色は、もちろんネイビーブルーです。
 『歴史群像』の記事でお馴染みの密度感や緻密さなど、独自のこだわりとスタッフの思いを込めています。

↑前面


↑背面。 クリックすると大きい画像がご覧いただけます。

『第一航空艦隊』

 日本海軍は、航空母艦の開発と運用法の研究で、世界をリードする存在でした。その日本海軍が昭和16年(1941)4月10日に編成した、世界の海軍史上でも特異な艦隊が『第一航空艦隊』です。その特徴は、空母のみの戦隊に護衛の駆逐艦部隊を付属させた「ほとんど空母だけの艦隊」であったことです。
 1940年初頭の世界の常識では、空母は航空機による防空や偵察を担う、艦隊では補助的な存在でした。しかし日本海軍は、空母が搭載する航空機により敵艦隊に打撃を与えるという、攻撃的な運用を考えていたのです。その威力は、日本時間1941年12月8日に行われた真珠湾攻撃で示されました。
 「背面」のグラフィックは、『第一航空艦隊』の1941年9月の改編による編制をもとに、当時世界最強を誇った「空母主体の艦隊」の威容をシルエットで再現しました。
 空母『赤城』『加賀』の第一航空戦隊、『蒼龍』『飛龍』の第二航空戦隊、『龍驤』『春日丸』の第四航空戦隊、そして『翔鶴』『瑞鶴』の第五航空戦隊を、各戦隊に付属する駆逐隊(番号は省略)とともに配置。各艦の竣工や改装の年月日も記しました。しかし、仕掛けはほかにも。
 真珠湾攻撃では、低速、または航続距離が短い第四戦隊の空母と各隊の駆逐艦が外されているので、「攻撃参加」の6空母のみに航走中を示す「波」を入れています。ちなみに駆逐艦の中で唯一『秋雲』は真珠湾作戦艦隊に参加していますが、空母の護衛ではないので「波」は入れていません。また、真珠湾空襲の攻撃隊を出した三つの戦隊には、その戦隊番号に続くアンダーラインを「突撃準備隊形ツクレ」「全軍突撃セヨ」「ワレ奇襲ニ成功セリ」を意味するモールス信号に変えています。
 表面の「胸」には、この歴史的な艦隊が主力として搭載していた艦上機をアレンジ。上から零式艦上戦闘機・九九式艦上攻撃機・九七式艦上攻撃機を、「上空直掩」「急降下爆撃」「低高度雷撃」のイメージで配置しています。3機種の並び方が「Z」になっているのは、この作戦に際して旗艦に掲げられた「Z旗」に因んでいます。
 「袖」には、日本海軍のシンボルである「桜に錨」のマークをアレンジしました。

↑前面


↑背面。 クリックすると大きい画像がご覧いただけます。

『海軍體操』 (SOLD OUT)

『海軍體操』とは、日本海軍で行われていた体操で、「軍務に適応する体力・気力の錬成」を目的に導入されました。予科練習生などの「海軍軍人のタマゴ」から第一線部隊の将兵まで、前線における任務時を除けばほぼ日常的に行われていた体操です。
 今回、グラフィックとして選んだのは、昭和17年(1942)発行の『海軍體操教範』に掲載されている図案で、「局部的運動」と題された部位鍛練6項目(「下肢」「上肢」「顎」「胸背」「腹腰」「調息」)、「全身的運動」6項目(「統制」「行進」「跳躍」「回転」「懸垂」「特殊」)の計12ジャンルが紹介されています。
 この教範に記された体操は、『堀内式海軍体操』とも呼ばれており、海軍軍人であった堀内豊秋大佐(最終階級)がデンマーク式体操を体験したところ非常に効果的との確信を持ち、日本海軍向けに研究・改良して考案したとされています。
 「背面」のグラフィックには、12種類の各運動ジャンルの中から、『海軍體操』といえばこれ!  と編集スタッフが選んだ特に印象的な運動の図案を選びました。『教範』では、教育者の熱意とともに、一つ一つの運動の効能や確実に覚えることを重視しており、指導用の図案は非常にわかりやすい絵柄です。この図案のインパクトを生かすことを第一にコラージュ。これがないと教材としては使えない、海軍のお墨付きを意味する「海軍省教育局検閲済」の記述を入れています。
 「胸」には、『海軍體操』の文字と日本海軍のシンボルマーク「桜に錨」、そしてロープをデザイン。
 そして袖には、「高等科経理術章」をアレンジしました。ミリタリー柄のTシャツ数ある中でも、あまりお目にかからないグラフィックかと思います。テーマが「体操」であることから、海軍で運動不足と言えば「主計」などの事務方、特に高等技能を持ち、机の虫のお偉い方こそ体操が必要なはず、という、ちょっとした遊び心なのです。

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