雑誌歴史群像―次号制作進行中

No.157 (2019年10月号)

No.157は9月6日発売予定です。

過ぎたるは――いや、手数は多い方がよかった時代の戦車開発物語
(COLOR DOCUMENT・2019年8月19日)

戦車の攻撃対象が有刺鉄線や機関銃、野砲で守られた陣地である、という前提で戦車開発が行われていた時代――戦間期に、突発的な進化を遂げた車種があった。「多砲塔戦車」がそれである。通常の戦車を凌駕する巨体に多数の砲塔、銃塔を備えた陸の王者(と各国陸軍関係者のだれもが思った)は、イギリスのインデペンデント戦車を嚆矢として各国陸軍で盛んに研究、開発が進められた。しかし繁栄するかと思われたこの「一族」は、なぜか短期間で滅びの坂道を転げ落ちる。その理由は? COLOR DOCUMENT「多砲塔戦車の時代」は、美麗な彩色写真を駆使して過ぎ去りし戦車開発の一時代を回顧しつつ、誕生から終焉までの歩みを分析する。

車輪のあるものを台車で運ぶ意味とは?(日の丸の轍・2019年8月14日)

1930年代、各国陸軍では急速な機械化(自動車化)の流れの中で、火砲にも車両牽引への対応を求めました。人力よりも馬匹、馬匹よりも車両というように牽引速度が上がる分、引っ張られる火砲にはそれに対応する構造強度が求められ、欧米はもっぱら砲座や車輪を強化する方法で対応。日本でも「機動」の名を冠した機械化対応の改良を施した火砲が開発されます――が、今回「日の丸の轍」で取り上げる「機動運搬車」はまったく別方法のアプローチ。日本陸軍はなんと、既存の砲(九四式三十七粍対戦車砲)に手を加えることなく、それを丸ごと載せる専用の台車を開発してしまいました。砲の改造をしなかった意味とは? 機動運搬車の性能とその開発に込められた合理性、運用思想に迫ります。

ふわりと浮かぶ「コウノトリ」の武勇伝(蒼空の記憶・2019年8月12日)

フィーゼラーFi156シュトルヒは、無類の単距離離着陸性能を持ち、偵察や着弾観測、連絡や傷病兵搬送など多岐にわたって使用されました。シュトルヒはドイツ語で「コウノトリ」を意味します。大きく羽を広げた鳥が風に舞うように、ふわりと空中に飛び立つ姿はまさにその名のごとし。戦闘機や爆撃機などとは異なり、地味な活躍が持ち味の本機ですが、一方でムッソリーニ救出作戦における高山での離着陸やソ連包囲下のベルリンへの強行着陸など、か細い身からは想像しがたい数々の武勇伝も誇ります。次号「蒼空の記憶」では、縁の下の力持ちとしてドイツ軍将兵から頼りにされた名機シュトルヒを多方向から解説します。彩色写真もお楽しみに!
NEXT  TOP  BACK